2022.10.21 調査・統計
21年度国内化粧品市場、2.5%増の2兆2900億円
(株)矢野経済研究所が20日発表した『国内化粧品市場に関する調査』によると、2021年度の市場規模は前年度比2.5%増の2兆2900億円。コロナ禍は続くが、外出機会の増加などで回復基調にあり、22年度も同程度の成長が見込まれている。

スキンケア市場が47.9%、ヘアケア市場が20.3%占める
調査は6月~9月。化粧品ブランドメーカー、受託製造・OEM企業、輸入商社、化粧品原料メーカー・商社を対象とした。調査における化粧品市場とは、スキンケア、メイクアップ、ヘアケア、フレグランス、男性用化粧品などを対象とし、国内ブランドメーカーの出荷金額ベースで算出した。医薬部外品の化粧品、輸入品を含む。
21年度は、コロナ禍の流行が続いたが、緊急事態宣言発出時も店舗の営業は継続されたことに加え、生活者も前年に比べて外出機会が増えたことから回復基調となり、国内化粧品市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比2.5%の2兆2900億円となった。
カテゴリー別に見ると、スキンケア市場が構成比47.9%(1兆960億円)と最も高く、ヘアケア市場が同20.3%(4650億円)、メイクアップ市場が同17.0%(3890億円)、男性用化粧品市場が同5.5%(1250億円)、フレグランス化粧品市場が同1.2%(268億円)と続いた。
22年度は前年度比2.8%増の2兆3550億円と予測
回復基調の21年度市場となったが、コロナ禍以前の市場規模には程遠い状況。過去の経済危機、1997年のアジア通貨危機と08年のリーマン・ショックという経済危機後の化粧品業界の変遷を見ると、「市場構造の変革」と「新市場の創出」が起こった点が共通している。
今回も、経済危機を契機として「市場構造の変革」や「新市場の創出」など、化粧品産業に大きな変革が起きるものと予測。具体的には(1)ビジネスモデルのDX化が加速するとともにデジタルとリアルの融合が進展、(2)D2C型ブランドやZ世代をターゲットにしたブランドの台頭、(3)日本製化粧品の輸出金額がさらに拡大しASEAN地域が大きく伸長――を挙げている。
22年度後半からコロナ禍が徐々に沈静化するとともに、国内の化粧品需要も徐々に回復し、国内化粧品市場規模(メーカー出荷金額ベース)を、前年度比2.8%増の2兆3550億円と予測。また、数年遅れる形で訪日外国人客も徐々に増加することが見込まれ、インバウンド需要もゆるやかに回復していくとみられる。
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