独自の循環型物流プラットフォームを構築

　同社は創業時から物流専門チームを設けて、これまでになかった「循環型物流プラットフォーム」を一から構築。倉庫業務の効率化、クリーニングやメンテナンス、管理手法、配送手段などのアップデートを実施してきた。今回の特許取得は、この循環型物流プラットフォームの独自性が認められた結果としている。

　ファッションレンタルサービスの運営では一般的なECとは異なり、個品ごとのレンタル・返却・メンテナンスなどの状態を管理する必要がある。同社は創業以来、すべてのレンタルアイテムの個品管理を行い、2019年10月からは衣服タグに縫い付けた洗濯可能なRFIDで個品管理を実施している。

サブスク/シェアリングサービスを開始する企業に向けて提案

　ファッションレンタルサービスにおいて、アイテムの在庫管理・販売管理・メンテナンスなどの状態を管理できる倉庫管理システム(WMS)を自社で独自に構築し、システム処理の効率化、円滑化に資する形で衣服タグに縫い付けた洗濯可能なRFIDタグを活用していることが、特許として認められた。

　同社によると、物流基盤を作り上げるまでに多額の投資と年月を要してきた。そのため、今後サブスク/シェアリングサービスを開始したいという企業が、基盤づくりから始めるのではなく、柔軟にサービスが開始できるよう、これまで構築してきた循環型物流プラットフォームを外部へ提供する。また、循環型物流プラットフォームの外部提供を通して、市場におけるサブスク/シェアリングサービスの拡大に貢献していきたいという考えを示している。