公園やマンション、高齢者向け住宅などで販売

　KCCSは、無人自動走行ロボットを活用し、モノやサービスを必要とする人へ届けることで、子どもから高齢者まで、安心・快適に住み続けられるまちづくりを支援することをめざし、無人自動走行ロボットの多様な用途での活用可能性調査と技術検証を行っている。

　これまで、2021年8月～9月に北海道石狩市、22年3月に千葉市美浜区の幕張新都心地区で「配送サービス」の実証実験を行ってきた。今回、走行実績のある千葉市の同じエリアでロボットによる「移動販売サービス」の実証実験を実施する。冷蔵機能を備えた無人自動走行ロボットを用いて、夏の暑い時期に冷たいドリンクやゼリーなど（イオンスタイル幕張ベイパークから提供）を公園やマンション、高齢者向け住宅などで販売する。

「幕張新都心モビリティコンソーシアム」を運営する千葉市が支援

　実証実験は、先進的なモビリティサービスの活用をめざし、「幕張新都心モビリティコンソーシアム」を運営する千葉市の支援を受ける。千葉市美浜区若葉3丁目の一部区画を走行エリアとし、8月10日までの10時～18時、土日を含めて週5日運行する予定でいる。 購入方法は、車体に搭載されたタッチパネルを使い購入する商品と個数を選択⇒スマートフォンを使い電子マネーで決済⇒ロッカーが解錠⇒購入した商品を取り出す――。

　移動販売用の無人自動走行ロボットは、ミニカー（長さ2.5m以下×幅1.3m以下×高さ2.0m以下）に準じた大きさで、最高速度15km/hのロボット。無人で自動走行するが、走行状況を常時遠隔監視し、自動回避が困難な状況では遠隔操作に切り替えて走行する。ロボットの商品積載部は保冷・保温の切り替えができる。