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2022.07.02 コラム

市場調査はどうやる?目的やマーケティングリサーチとの違いも解説!

 市場調査はマーケティング活動には欠かせないものです。市場調査では顧客ニーズの把握や競合との差別化が可能であるなどさまざまなメリットがあります。そこで今回は、市場調査についてメリットや調査の種類、代表的な手法などを紹介します。

そもそも市場調査とは?

 市場調査とは、企業がマーケティングを行う上でターゲットとなる消費者に関するあらゆる情報を収集し分析する調査のことを指します。

 市場調査を行うことで、企業は消費者に関するあらゆる情報を入手し、マーケティング活動を効率化が可能です。

 企業は自社の商品やサービスの売上をあげるために、さまざまなマーケティング施策を実行し、商品やサービスの魅力をアピールしています。

 しかし、いくら商品やサービスの魅力をアピールしても、顧客にとって必要のないものであれば購買に結びつけることは難しいでしょう。

 そのため、顧客がどのような課題や不満を持っていて、どのような商品やサービスを求めているかなどを情報収集し、顧客のニーズに合わせてマーケティング施策を実行することが重要となります。

 こうした情報収集の手段として、市場調査が存在するのです。

市場調査とマーケティングリサーチの違い

 市場調査と混同されやすい言葉に「マーケティングリサーチ」がありますが、両者には明確な定義の違いがあります。

 市場調査は、上述したように消費者に関するあらゆる情報を収集し分析する調査のことを指します。

 一方でマーケティングリサーチは、企業のあらゆるマーケティング課題の解決をサポートする調査のことです。

 例えば、マーケティングリサーチでは消費者に関する情報収集はもちろん、競合他社の状況や人口推移などをもとに今後の市場シェアの予測といったところまで行います。

 このように、市場調査は現状の情報収集が中心であるのに対し、マーケティングリサーチは将来予測の部分まで行うという違いもあり、広い意味ではマーケティングリサーチの一部として市場調査も含まれるとも捉えられるのです。

市場調査を行う目的

 ここでは市場調査を行う目的について解説します。

・顧客ニーズの把握
・競合他社との差別化
・マーケティング施策の最適化

◇顧客ニーズの把握

 顧客ニーズの把握はマーケティング施策を成功させる要因として非常に重要であり、客観的にニーズを把握する上で市場調査は欠かせません。

 商品やサービスが売れるためには、顧客がどのような抱え、何を求めているかといったニーズを把握し、そのニーズを満たす商品やサービスをすくることが大切です。
しかし、こうしたニーズを把握せずに売り手側だけの主観的な商品やサービスを作ってしまうと、顧客ニーズとずれてしまい、商品やサービスが売れなくなるでしょう。

 顧客ニーズを把握し、付加価値の高い商品やサービスを生み出すためにも、市場調査が需要となります。

◇競合他社との差別化

 市場調査を行うことで、競合他社との差別化も図りやすくなります。

 市場調査では、どのような商品がどのぐらい売れているのかなど競合他社に関する情報を調査するため、競合との差別化ポイントも把握しやすくなります。

 特に競合他社のシェアが大きい市場で参入する場合、いかに競合と違う強みを打ち出せるかが重要です。

 また、競合他社を分析することで、市場で満たされていないニーズを把握することもできます。

◇マーケティング施策の最適化

 市場調査にはマーケティング施策を最適化するのに重要な役割を果たします。

 なぜなら、市場調査では消費者の購買行動や他社の顧客獲得のための導線を調べられるため、自社のマーケティングをより効率化するのに役立つからです。

 例えば、自社のターゲットが多く見ている媒体で競合他社の広告が少なかった場合、自社の広告をその媒体に出すことで高い集客効果を生み出すことができるでしょう。

 このように、どのような施策を打ち出せば効率的に成果を上げられるかが市場調査をすることで把握できるため、マーケティング施策の最適化につながります。"

2種類の市場調査

 ここでは、市場調査の種類について大きく2つに分けて解説します。

・定量調査
・定性調査

▽定量調査

 定量調査とは、人数や割合といった数値化できるデータを集計し分析する手法のことです。

 代表的な例として、アンケート調査が挙げられます。

 アンケート調査では、選択肢ごとに回答者の人数がわかるため、分析結果として明確な数値データを入手することが可能です。

 例えば、1000人を対象とした「犬と猫のどちらが好きか?」というアンケートを実施したとしましょう。

 仮に600人が「犬が好き」、400人が「猫が好き」と回答した場合、それぞれの選択肢で明確なわかりやすい数値データを得られることが定量調査の強みです。

 こうした数値データを活用して、商品やサービスの購買率など関連するデータを算出し、マーケティング施策に活用することもできます。

▽定性調査

 定性調査とは、商品への印象など調査対象の意識や意思決定をデータとして集めて分析する手法のことを言います。

 定性調査を行うことで、「なぜその商品を購入したか」などの定量調査では測れないデータを収集可能です。

 特に定性調査が有効なのは、「どうしてそのような考えに至ったか」という物事の背景を探る場合です。

 回答者と直接対面している場合、会話や観察を通して、回答者自身も気づいていない自身の行動背景を探ることもできます。

 こうした数値化できない情報を収集したい場合、定性調査が威力を発揮します。

市場調査の代表的な手法4つ

 ここでは、市場調査の代表的な手法を4つ紹介します。

 具体的には、以下の表の通りです。

◎アンケート調査

 アンケート調査とは、対象者に質問を投げかけ回答してもらう調査方法です。

 市場調査の中でも最も多く使われる手法であり、他の方法と比較しても低コストで実施できるため、大規模調査が行いやすいのがメリットです。

 ブランドイメージや満足度調査などで活用されるケースが多くあります。

 ただしアンケート調査は、質問が調査の目的に沿ったものでないと適切なデータとして活用できないため、質問の仕方を工夫する必要があります。

◎インタビュー

 インタビュー調査は、質問者が直接回答者と対面して質問を行う調査方法のことです。

 インタビュー調査は、回答者と会話をしながら調査が可能であるため、質問を場面によって変えるなどさまざまな情報を引き出すことができます。

 インタビューには、1対1形式のものとグループ形式のものがあり、1対1形式では1人に対して深く質問ができるためより細かい調査が可能です。

 一方でグループ形式の場合は一度に複数人にインタビューを行えるため調査の効率化を図れます。

◎ホームユーステスト

 ホームユーステストとは、実際に自社の商品を顧客に使ってもらい、感想をアンケートとして回答してもらう調査方法のことです。

 主に自社の商品を改善点の把握や満足度を調査するために行われます。

 商品を郵送し、回答してもらったアンケートと一緒に返送してもらう方法や、直接調査員が訪問して使用した感想をインタビューする方法があります。

◎覆面調査


 覆面調査は、一般の顧客を装って実際に商品やサービスを利用して調査する方法のことです。

 別名ミステリーショッパーとも呼ばれ、調査員が誰でいつ訪問するかわからない抜き打ち状態で行われるため、商品やサービスのありのままの状態を把握できます。

 ただし、調査員だとバレてしまうと正確な評価ができないというデメリットもあるため、実施する際には調査員だとバレないように注意を払わなければなりません。

 主に、飲食店などの店舗でのサービスを調査する際に使われる手法です。

市場調査を成功させるポイント

 ここでは、市場調査を成功させるポイントを解説します。

1.調査目的を明確にする
2.仮説を立てて調査にあたる
3.具体的なターゲットを選定する

1.調査目的を明確にする

 まずは、調査目的を明確にすることが市場調査を行う上でのポイントとなります。

 調査目的を明確にすることで、どの調査方法が最適なのかや調査対象は誰にすべきかなどを決められるため、有効なデータを収集しやすく市場調査の効果を最大化できるでしょう。

 市場調査の目的を設定するには、まず自社の課題を洗い出し、課題解決のために必要な情報は何かを明確にする必要があります。

2.仮説を立てて調査にあたる

 定量調査を行う場合には、仮説を立てて調査にあたることが大切です。

 定量調査は調査後のデータを分析し、自社のマーケティング活動に有効活用することが重要となります。

 そのため、仮説を立てずに調査を進めてしまうと、調査結果が出た後のシュミレーションができていないため、データをどのように活用すべきかがわからなくなってしまいます。

 調査前には仮説を立てて、どのような結果が出たらどうデータを活用すべきなのかを想定しておきましょう。

3.具体的なターゲットを選定する

 具体的なターゲットを選定することも市場調査では非常に重要です。

 例えば、30代以上を対象とした運動器具についてアンケート調査を行った時、30代と40代では運動機器に対する印象が全く違うという可能性があります。

 年代により金銭感覚や価値観が大きく異なり、調査対象によってアンケート結果も変わってくるため、データを活用する目的からどういった調査ターゲットがふさわしいかを考える必要があります。


まとめ


 市場調査を行うことで、顧客ニーズの把握や競合との差別化ができるなど多くのメリットがあります。

 市場調査にはさまざまな種類があり、それぞれの方法で得られるデータも大きく変わってくるため、調査目的にふさわしい調査方法な何なのかを見極める必要があります。

 今回の内容を参考に、適切な市場調査を実施し、自社のマーケティング活動の成果を最大化させましょう。

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