2022.06.20 ECモール
アリババグループの菜鳥、618商戦向けの国際物流関連施策を継続
アリババグループのスマート物流企業「Cainiao(菜鳥)」はこのほど、コロナ禍で顕著になった国際物流の課題に対処するため、倉庫、通関、国際物流、中国国内配送にからむ諸施策を明らかにした。大規模ECセール「618商戦」に向けた対応だったが、今後につながる安定的で円滑なグローバルサプライチェーンの確保と、秩序ある貿易の支援を見据えている。

Cainiaoがコロナ禍で遅れがちな税関申告手続きを迅速化
「海外から中国への輸入」については、上海港経由の商品は青島港や寧波港に転送するサービスを提供。また、広州、深セン、南京、武漢など各都市への代替空路も提供した。
コロナ禍で税関申告手続きも遅れがちだが、Cainiaoはこれを迅速化し、1~2日以内での完了を現地の税関当局と調整。感染再拡大で陸上輸送が困難となった場合を踏まえ、輸送許可取得を支援し、水上輸送の提供も想定していた。
さらに、自社のスマート物流システムを利用して、国内のさまざまな倉庫に商品を振り分け、急な感染拡大の発生による一部都市封鎖などの際にも、柔軟に対応できるとしていた。
「中国から海外への輸出」では、米中間の海上輸送を月3000~4000個(20フィート換算)の出荷能力で運航。航空輸送については輸出業者に優先的に提供する計画を示していた。
最新の防疫対策を敷き、ドライバーや輸送車両に必要なパスを提供
コロナ禍で打撃を受け、貨物スペースを必要とする輸出業者は、Cainiaoの物流サービスに申し込める。中国華東地区や各地区から上海港までの3600以上のトラック輸送ルートを集約し、輸出業者向けにコンテナサービスや航空貨物のキャパシティを保証している。
Cainiaoは、最新の防疫対策に目を配り、ドライバーと輸送に必要な車両に必要なパスを提供することも明言。また、上海の中小輸出業者が、中小企業が集まる浙江省義烏市の中央倉庫に商品を移設する際にも、支援を行うとしていた。
中国税関総署の最新データによると、1~4月の中国の対外貿易は前年同期比7.9%増の12兆5800億元(約238兆4990億円)に達し、輸出は同10.3%増の6兆9700億元(約132兆4240億円)、輸入は同5%増の5兆6100億元(約106兆5850億円)だった。(1人民元=19円で換算、日本円は参考数値)
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