2022.02.21 通販会社
桃太郎便の丸和運輸、EC物流のファイズHDを買収…3PL事業を拡大へ
軽自動車での「桃太郎便」で知られる(株)丸和運輸機関は21日、ECソリューションサービス事業を手がけるファイズホールディングス(株)の連結子会社化を目的に、株式公開買い付け(TOB)を開始する。ファイズHDは賛同の意見を表明しており、両社は資本業務提携契約を締結。主力とするEC物流事業領域での幅広い協業で、事業拡大を図る。

Amazon「デリバリープロバイダ」としてEC物流で成長
TOB期間は3月22日まで、決済の開始日は同29日。価格は1株につき670円。買付予定数の上限は所有割合.60.00%にあたる643万1000株、下限は議決権の過半数以上となる562万9500株(52.52%)とし、応募予定株式と同数に設定した。ファイズHDの東証1部上場は維持される見込み。
丸和運輸機関は首都圏でアマゾンの荷物の宅配を担っている。個人事業主も参加する幅広い協業網がベースにあり、アマゾンの地域物流網を担う「デリバリープロバイダ」の1社として成長。企業間物流を得意としてきたが、3PLにも機敏に対応。小売業を中心としたEC・常温物流、食品物流、医薬・医療物流に特化して事業展開を図っている。
成長著しいEC事業者や小売業者らとともに、専用の物流網を構築。主に当日配送向けの独自の宅配網を築き、既存の中小物流事業者を束ねてきた経緯を持つ。協力会社の経営を支える団体も設立し、会員数は2月時点で1650社。会員企業を募り、荷物輸送を委託する「協業ネットワーク」が、膨張する荷物量をさばく原動力となっている。
ファイズHDの買収でEC物流拠点の運営を効率化
一方、ファイズHDはECサービスによる商品の流通を手がける「ECソリューションサービス事業」を包括的に展開。すでにEC事業者の物流拠点の運営を全国で行っており、物流拠点のオペレーション能力や必要な人材確保などに関するノウハウを持っている。
丸和運輸機関は、EC物流への理解と、同じ事業者をクライアントに持っていることなど、両社が持つノウハウの共有と経営資源の有効活用が可能と判断。EC物流における川上から川下まで広い領域をカバーし、一気通貫のサービスができるとした。また提携関係の構築で、今後も増加が予想されるEC物流の需要に対応可能な体制確保が可能になるとした。
具体的には、丸和運輸機関が埼玉県内で建設予定の低温物流センターのほか、新規受託が見込まれる拠点でファイズHDと協業し、作業員の募集や運営オペレーションの効率を高めることが可能になるとしている。
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