2022.01.17 通販会社
北の達人決算3Qは増収増益、各メディアが広告審査を厳格化
(株)北の達人コーポレーションがこのほど発表した2022年2月期第3四半期(21年3月~11月)連結決算は、売上高が前年同期比4.1%増の72億9600万円、営業利益が同1.7%増の16億円、純利益は同2.3%増の11億200万円となった。

広告出稿量を減少、売上総利益率が改善
薬機法改正(21年8月)の影響による広告出稿量減少により、新規獲得件数が想定を下回ったことで、売上高は予想を1.6%下回った。一方で、広告宣伝費が縮小するなどで売上総利益率が改善。各段階利益は予想を上回り、営業利益は20.9%上回って着地した。
広告宣伝費は第2四半期の64%にまで抑制され、新規獲得件数は同66%と減少。課徴金制度が盛り込まれた薬機法の改正が影響している。徴収対象は広告主に限定されず、広告メディアも対象となることから、各広告メディアが掲載基準を過度に厳格化。表現として問題のない広告でも審査落ちしてしまう結果として 広告出稿量を減らすこととなった。
また、クリエイティブ部門(ユーザーの購買意欲を高められるような広告、販売ページを制作する部門)の整備や教育が追いついていないことも、新規獲得件数減少の一因となった
アフィリエイト対応専門チームを立ち上げ
これらの対策として、アフィリエイト対応専門チームを立ち上げ、新規獲得件数の増加を図るための定期的な意見交換や、アフィリエイト向け商品説明会を開催するなどした。継続する考えだが、アフィリエイトによる新規獲得件数は第2四半期の51%にまで縮小している。
主力のECモール「北の快適工房」の新規獲得件数は第2四半期の97%とほぼ横ばい。売上高は67億8500万円、営業利益は16億1400万円となった。広告出稿量が抑制された ことで、新規獲得件数は想定を下回った。また、広告宣伝費が計画より大きく抑制されたことなどで売上総利益率が予想より1%以上改善し、営業利益は予想を大きく上回った。
また、Amazonは海外市場を攻略するうえで重要な販売チャネルであると認識し、市場規模が格段に大きい米国Amazonへの進出を見据え、米国Amazon向けの商品開発及びテスト販売を継続して実施している。
商品戦略に関しては、ニッチトップ戦略とマスマーケットの一部シェアを獲得する戦略を併用する中、マス向け商品の第1弾となる真皮ケアオールインワンジェル「シンピスト」(医薬部外品)を8月に、第2弾となる薬用発毛促進剤「モウダス」(同)を10月に発売した。
通期業績予想を売上高は下方修正、利益面は上方修正
グループ会社の(株)ASHIGARUのオリジナルヘアケアブランド「SALONMOON」は、機能性に優れたヘアアイロンを販売。売上の100%がECモールによるもので、Amazonヘアアイロン部門の売れ筋ランキングでベストセラー第1位を獲得したほか、コスメ批評誌でも高い評価を得るなどで、「SALONMOON」の売上高は2億5000万円となった。
これらの業績を踏まえ、22年2月期の通期業績予想を修正した。薬機法改正による広告出稿量減少に伴い、新規獲得件数が低調に推移している現状から、売上高を下方修正。広告宣伝費の縮小に伴って販売管理費が縮小し、各段階利益は上方修正した。
売上高は106億5700万円から94億8600万円(増減比は11.0%減)、営業利益は18億7100万円から20億3600万円(同8.8%増)、純利益は12億6200万円から14億400万円(同11.2%増)をそれぞれ見込んだ。
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