2021.08.26 調査・統計
21年土産菓子の国内市場規模、 5.7%増の2430億円に
(株)富士経済がこのほど発表した『土産菓子の国内市場調査』の結果によると、2020年はコロナ禍の打撃を受け、市場は大幅縮小。21年も苦戦は続いているが回復へ向かう傾向にあり、市場見込みは前年比5.7%増の2430億円とした。うち、量販店は外出自粛を受けた消費者の需要を取り込んだ拡大が続き、同20.0%増の54億円を見込んでいる。

20年の土産菓子国内市場規模は43%減に
調査は4~6月。駅ナカ・駅ビル、空港、高速道路SA・PAなどの販売チャネルを中心に、13企業を対象に土産菓子市場の現状を探った。地域特性などの限定性を訴求した商品、菓子メーカーの地域限定のご当地菓子商品を対象とした
土産菓子の国内市場は、訪日外国人の増加によるインバウンド需要の好調や、旅行や出張機会の増加などから、19年までは順調に拡大してきた。しかし、20年はコロナ禍に伴うインバウンド需要の消失や、旅行や出張機会の減少のため、駅ナカ・駅ビルや空港などの交通系チャネルが苦戦したことから、市場は前年比43.0%減の2300億円となった。
全国的に知名度が高いブランド商品の引き合いが急増
交通系チャネルが苦戦する一方、20年は量販店で催事展開による土産菓子の販売が急増した。特に後半から、各量販店チェーンの日配売り場や銘店・催事売り場などでの展開が活性化。20年は前年比2.0倍と大きく伸びた。中でも、全国的に知名度が高いブランド商品は引き合いが急増している。
商品によっては、量販店での継続販売によるブランド力低下を懸念し、菓子メーカー側が出荷を絞るケースもみられる。そのため、各量販店チェーンは全国的なブランド商品だけでなく、差別化のためご当地のみで支持されている商品の展開を強めており、地場菓子メーカーにとっては販売機会の増加につながっている。
EC専用商品の開発、新ブランドの育成などで家の需要が拡大傾向に
21年もコロナ禍による外出自粛や移動制限などで、空港や駅などの交通系チャネルは苦戦が続いている。一方、土産菓子に対する需要は増加しており、量販店は土産菓子に関する 催事を積極的に開催し、引き続き好調。ワクチン接種の拡大による公共交通機関の利用増加とともに、交通系チャネルは回復が予想され、また、量販店の催事での土産菓子の販売強化も継続されるとみられる。
市場は大きな打撃を受けているが、菓子メーカーは新工場の稼働による人気商品の製造強化やEC専用商品の開発、新ブランドの育成など新たな取り組みを進めていることから、今後は従来の観光需要だけでなく、自家消費をはじめとした幅広い需要の獲得が期待される。
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