2021.08.24 調査・統計
21年上半期の家電小売市場規模は5.6%増、EC販売の構成比は20%に
市場調査機関「GfK Japan」はこのほど、全国の有力家電・IT取扱店の販売実績データなどをもとに、2021年上半期(1~6月)の家電およびIT市場の販売動向を発表した。

電話関連製品が対前年で約3割増
家電小売市場規模は、前年同期を5.6%上回った。1~2月は前年から続く巣ごもり需要、テレワーク需要が押し上げ要因となった。3~5月は前年がコロナ禍に伴う外出自粛や店舗の休業・時短営業などにより需要が停滞していた時期にあたるため、相対的に前年比が上昇した。6月は前年に特別定額給付金の支給が開始されたほか、気温の高い日が続いたため、前年を大きく下回ったが、上半期合計では5月までの好調が寄与した。
製品分類別では、前年販売が大きく落ち込んでいたスマートフォンを含む電話関連製品が対前年で約3割増と全体の伸びに寄与した。20年3月に次世代移動通信システム「5G」の商用サービスが開始された。5Gに対応したスマホが順次発売された結果、スマホ市場に占める5G対応モデルの数量構成比は、52%まで一気に伸長した。また、大画面化が進展。6インチ以上の数量構成比は49%となり、スマホの約半数を占めた。
AV関連製品・小型生活家電も前年超過
テレビの買い替え需要に支えられたAV関連製品、巣ごもり消費の継続がプラスに働いた小型生活家電も前年を上回った。IT関連製品はテレワーク需要が一段落したこと、20年1月にWindows7のサポート終了に伴う買い替え需要があったことなどから、前年を下回った。
AV、IT関連製品および大型・小型を含む生活家電に限れば、わずかに前年を上回る程度となっている。販売形態別ではオンライン販売の伸びが継続し、上半期の販売金額では2桁増を維持した。この結果、上半期の家電小売市場規模におけるオンライン販売の構成比は前年同期を1%ポイント上回り20%となった。
前年の下半期はコロナ禍による巣ごもり需要、テレワーク需要の高まりから家電の需要は非常に高いレベルにあった。この結果、20年下半期の家電市場規模は14年以降最大であったため、今年の下半期は前年を大きく下回る可能性がある。通年で見た場合も、前年をやや下回るものと見ている。
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