2020.07.31 調査・統計
「たまには飯作れ」…家事の負担増が夫婦関係悪化の理由に
女性誌部No.1の「ハルメク」発行する(株)ハルメクの生きかた上手研究所が、60~79歳の既婚男女300人ずつの計600人に実施した「夫婦関係と生活に関する意識調査」によると、新型コロナウイルスの感染拡大後に夫婦関係が「悪くなった」割合は、「仲良し夫婦」が0.9%に対し、「不仲夫婦」は18.8%と、大きな開きが出ていることが分かった。
「配偶者に満足」は男性15%増も女性は3%減
コロナ禍の影響で、夫婦が一緒に過ごす時間が増えている。「コロナ離婚」「DV被害の増加」「児童虐待」など、家庭内に多くの影を落とすニュースも聞こえてくる。生きかた上手研究所では、夫婦関係や生活の経年変化だけでなく、外出自粛が夫婦関係にもたらした影響を把握しようと、5月下旬から6月上旬かけてオンライン座談会を含む調査を試みた。
それによると、配偶者に対して「満足している」と答えたのは全体の70.8%。2018年の65.3%より5.5%上昇していた。しかし、男女別では男性の76.0%に対し、女性は65.7%。
18年の調査と比べ、男性は15%増え、女性は3.1%減っていた。
また、コロナ禍後の夫婦関係について「悪くなった」と回答した人は、「仲良し夫婦」が0.9%、「不仲夫婦」は18.8%と大きな開きがでていた。「仲良し夫婦」は配偶者の関係に「満足「やや満足」派、「不仲夫婦」は「満足していない」「あまり満足していない」派と定義している。
「へそくり」がある人は3割減
夫婦関係が悪くなった背景や理由についての自由回答では、男性は「接する時間、顔を合わす時間が増えた」「感染予防に違和感がある」。女性は「一人になれる時間がない」「家にいる時間が増えたのに家庭のことは何もしない」「たまには飯作れ」――。つかず離れずの関係性が、コロナ禍による外出自粛をきっかけに、そうはいかなくなった光景が浮かぶ。
「へそくり」についての質問も。自分だけの「へそくり」がある人は27.0%で、18年の53.5%と比べて約3割減となっていた。へそくり額の平均は同年比で127万円増の563万円に。なかでも、「不仲夫婦」は1023万円で、同年比で375万円増えていた。
調査を終え、生きかた上手研究所の梅津順江所長は、「コロナ禍の影響で女性の家事の負担が増え、不満が増していることが明らか。60代女性はストレス、70代女性は疲労がたまっている様子もうかがえた。仲良しと不仲の違いは『相手への感謝と思いやり』。コロナ禍前のつかず離れず、干渉しないといった自由の有無については、離婚を思いとどまる理由にはなっていたが、コロナ後の円満夫婦を築くには不十分と言えそう」とコメントしている。
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