2020.06.30 調査・統計
フリマアプリ出品者の新品購入額、再販価格10%上昇で2000円アップ
(株)メルカリが運営するメルカリ総合研究所が29日公開した「フリマアプリで売れる価格が新品の購買意思決定に与える影響調査」によると、二次流通市場の存在が一次流通市場での顧客単価の上昇というプラス影響があることが分かった。健全な「二次」の存在が「一次」に好影響をもたらす場合があることは過去にも検証例があるが、「二次」での売却を含めた意思決定が確認されたのは、フリマアプリの登場による消費行動の変化といえそうだ。
ジーンズ2000円↑タブレットで2400円↑
調査は、慶大大学院の山本晶准教授と共同で、20~30代のフリマアプリ利用者・非利用者1648人を対象に実施した。「ジーンズ」「タブレット端末」の買い物シーンを想定し、「新品価格」「売却比率」「売却日数」「すでに保有しているアイテムとのフィット」の4つの要因の組み合わせが、一次流通市場における新品の購入にどのような影響を及ぼすかを分析した。
それによると、フリマアプリ出品経験者は、フリマアプリでの再販価格が10%上昇すると、新品に支払える上限金額も上昇。ジーンズでは上限価格が約2000円、タブレット端末では同約2400円上がっていた。また、フリマアプリ出品経験者は、新品ジーンズや新品タブレット端末の購入を検討する際、フリマアプリで高く、早く売れる商品ならば、安価な新品より高価な新品を選ぶ傾向にあることも分かった。
出品者は新品検討に価格影響少なく
また、フリマアプリ出品経験者は、非利用者に比べて新品購入を検討する際、価格の影響を受けくい傾向があることも分かった。例えば、ジーンズの価格が5000円の場合、フリマアプリ出品経験者は非利用者に比べ購入意向が上がらず、2万円の場合、フリマアプリ出品経験者は非利用者に比べた購入意向は低下していなかった。
「すでに保有しているアイテムとのフィット」の観点からは、「一次」で購入した商品を十分に使いこなせない場合、消費者にとっては損失となるが、「二次」で売却できれば損失の可能性を低下することができる。こうした効果が、「二次」の存在は「一次」の購買のハードルを低下させ、購買を後押しし、新品に支払える上限金額を上昇させると考えられる。
二次流通市場の存在は、購入した商品を使用しない場合は「出品する」という新しい選択肢を消費者に提供している。今回の調査では、特に出品経験のある消費者がこの新しい選択肢のメリットを享受し、一次流通市場でより高価格な商品を選択する傾向がみられた。
慶大大学院の山本晶准教授もコメント
山本准教授によると、フリマアプリを活用する消費者は、二次流通市場での価格や使用後の販売可能性を把握した上で、一次流通市場での購入を検討することが可能だ。「二次」で出品するという選択肢を持つ消費者は、自ら商品を利用して得られる効用だけでなく、「二次」での売却から得られる効用も享受することができる。こうした売却益を含めると、消費者が支払う事実上の価格は「一次」の販売価格より低くなる可能性があるという。
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