2019.10.28 通販会社
ワールド、高級バッグサブスク提供のラクサスを子会社化
(株)ワールドはこのほど、高級バッグのサブスクリプション(定額課金)サービスを手がけるラクサス・テクノロジーズ(株)を買収し、子会社化すると発表した。グループが持つリソースの提供や100億円規模の資金支援で、ラクサスの事業拡大に取り組む考えという。

M&A戦略を加速、ラクサスと事業連携も
ワールドは近年、M&A戦略を加速させている。2018年4月には、アパレルを取り扱う企業2社を買収。ECサイトや実店舗「RAGTAG(ラグタグ)」で古着を販売する(株)ティンパンアレイと、ファッションレンタルサービスアプリ「SUSTINA(サスティナ)」を展開するオムニスだ。
また、9月には(株)ゴードン・ブラザーズ・ジャパンと合弁で、日本初のオフプライスストア「&Bridge(アンドブリッジ)1号店」をオープンさせている。今後は、これらの企業とラクサスの事業連携も視野に入れる。
ラクサスは06年に設立。15年に「エルメス」「プラダ」といったブランドバッグのシェアリングサービスを運営。約3万種類のバッグを、月額6800円(税別)で利用できるサブスクサービスを始めた。有料会員数は約2万人。
ラクサスの独自のビジネスモデルに注目
ワールドによると、ラクサスの蓄積されたデータに基づく調達ロジック、RFIDを用いて徹底的にIT化されたフルフィルメントなど、従来企業とは全く異なるテクノロジーを備えたビジネスモデルに注目。ファッション産業の新たなエコ・システムでのシェアード・リユースサービスの中核事業として、新たな価値を提供する重要な役割を担うものと確信しているという。
約2500店の多様な店舗を展開する老舗アパレルのワールドは今後、ラクサスのサービスを自社店舗で案内するほか、バッグの調達拡大などに向けて100億円規模の資金支援も計画。これまでの出資企業との連携による相乗効果も期待している。
ラクサスの子会社化で顧客基盤を相互補完
ラクサスの子会社化に際し、ワールドグループはラクサスに対してさまざなリソースやノウハウを提供する。約600万人に及ぶ稼動会員数の顧客データやトラフィックを活用し、ラクサスのレンタル、調達両面で顧客基盤の相互補完効果をめざす。
また、ワールドグループのリユース事業では、ラクサスが有するフルフィルメント機能のノウハウを掛け合わせることで、真贋判定やリペア人材の育成・確保といった領域でも高度な事業基盤の構築・共用も可能となる。
グループが有するプラットフォームや、事業構造の転換を実現する経営ノウハウなどをラクサスにも展開することで、収益力の向上を促すほか、必要人材の派遣や成長資金の拠出といったリソース提供をテコにして利益成長を実現していくとしている。
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