2019.08.16 調査・統計
乳酸菌・ビフィズス菌含有食品市場、1.8%増の7930億円
(株)富士経済がこのほど発表した「乳酸菌・ビフィズス菌を配合した食品や飲料の市場動向」で、2018年の乳酸菌・ビフィズス菌含有食品市場は前年比1.8%増の7930憶円となった。健康志向の消費者需要や新商品の発売も相次ぎ、市場は拡大傾向となった。
乳酸菌・ビフィズス菌含有食品市場は順調に拡大
調査期間は4~5月。ヨーグルトやアイスクリームなどのチルド・フローズンデザートをはじめ、ビスケットやクッキー、チョコレートなどの菓子類、乳性飲料など10品目を対象とした。

2018年の「乳酸菌・ビフィズス菌含有食品市場」は、同1.8%増の7930億円だった。明治プロビオヨーグルトR-1を中心としたプロバイオティクス商品が健康志向の消費者ニーズを掴み、市場は成長した。19年はヨーグルトや乳性飲料などの多くが値上げされたほか、カルピスブランドが発売100周年を迎え、販促が強化されていることなどから伸びは鈍化するものの、同1.7%増の7930億円と見込まれ、引き続き市場が拡大すると予測している。
「訴求機能別市場」は、最も市場規模の大きい整腸効果は拡大を続けてきたが、17年にヨーグルトの一部需要が減退したことにより前年割れとなった。18年は各社の販促が奏功したことでプラスへと転じ、19年以降も伸長するとみられる。明確な効果を期待するのではなく、「何となく体によさそうだから」というライトな健康感から乳酸菌・ビフィズス菌含有食品を摂る消費者の需要が市場を底上げしているようだ。

「乳性飲料」のドリンクヨーグルトが注目市場に
「注目市場」としては、免疫賦活や生活習慣病予防を訴求した「乳性飲料」のドリンクヨーグルト。消費者の健康志向に加え、メディアで積極的に取り上げられたことにより、あらゆる健康系食品の需要を吸収し、17年まで成長を続けてきた。18年は急拡大の反動から実績が前年割れとなる商品がみられたため、微減となった。
一方、「乳性タイプ飲料」はカルピスブランドが40~50代の男性需要を獲得したことなどから伸長し、市場全体では微増となった。 また、ドリンクヨーグルトが主要商品の価格改定に加え、雪印メグミルクの生産能力の強化を背景とした販促強化などによりプラスに転じるとみられ、市場全体で拡大が見込まれる。
「菓子」 は15年に乳酸菌ショコラが発売されると、チョコレートと乳酸菌の組み合わせが消費者に受け入れられたことで市場は急激に拡大、16年には100億円を突破した。乳酸菌ショコラの飛躍的な実績拡大に加え、各社からクッキーやキャンディなどあらゆるカテゴリーで、多くの商品が発売された。18年も江崎グリコのビスコが大人需要を獲得して実績を伸ばし、乳酸菌ショコラの主要商品が機能性表示食品として相次いでリニューアルされるなど市場は活性化している。19年は各社から新商品の発売が相次いでいることから、一層の拡大が予想される。
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