楽天は７月１７日、海外市場調査会社のエー・アイ・ピー （ＡＩＰ）の発行済み株式を取得すると発表した。今後は、既存株主の株式を取得し完全子会社化を目指す。

　ＡＩＰは、アジアを中心に世界１５カ国・地域で調査パネルを自社で保有し、主にインターネットを使った海外市場調査サービスを提供している。

　楽天は２００２年からリサーチ事業を開始し、子会社の楽天リサーチはインターネット調査を中心に、オフライン調査、ＭＲＯＣ調査などを行っている。今回、楽天リサーチの国内調査パネルにＡＩＰが保有するアジアの調査パネルが加わることで、楽天リサーチが海外市場調査サービスを強化し、企業の進出国での多様なニーズに対応する。

　一方、ＡＩＰは楽天グループに加わることで、主に国外の既存顧客に楽天リサーチが保有する調査パネルによる市場調査サービスの提供が可能となる。将来的には、楽天グループが世界で展開する各事業との連携を進めるとともに、海外調査パネルの強化をはじめとする国際展開を加速する。