2026.07.28 行政情報
「フードバンク認証制度」で初の認証…事業者の食品寄付に弾み
食品ロス削減に向けて消費者庁は7月28日、「フードバンク認証制度」で大手フードバンクの4団体を認証したと発表した。同制度は今年4月にスタートし、認証は今回が初めて。流通経路に乗せられない食品を事業者が安心して寄付できる環境を整備し、食品ロスの削減につなげる。
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年間取扱量200トン以上の大手4団体
認証されたのはフードバンク福岡(2025年度取扱量:390.1トン)、フードバンク関西(249.6トン)、フードバンク山梨(354.0トン)、セカンドハーベスト・ジャパン(1346.4トン)の4団体。
4団体については、ガイドラインで定める衛生管理、トレーサビリティ体制、保険加入といった各要件を満たしていると認定された。
表示ミスなどが原因で流通経路に乗せられない食品が発生しても、寄付先のフードバンクの衛生管理が不十分なために食中毒事故が発生したり、商品が横流しされたりする不安が拭えず、食品の寄付は進んでいなかった。
フードバンク認証制度は、農林水産省の「フードバンクオープンリスト」に掲載された団体が申請した場合、消費者庁内に設置した認証事務局が審査し、一定要件を満たす団体を認証するという仕組み。これにより、信頼できるフードバンクを“見える化”して、事業者に寄付を促すのが狙いだ。
消費者庁によると、年間取扱量が300トン以上のフードバンクは10団体あり、100トン以上は約30団体を数える。「当初の目標として大口の団体を認証していきたい」(消費者教育推進課食品ロス削減推進室)とし、「事業者側では寄付する際の社内決済が通りやすくなり、寄付の量が増える」と見込んでいる。
寄付量を2030年度までに2.8万トンへ
関係省庁がまとめた推計値によると、2024年度の食品ロス量は461万トンに上り、内訳は家庭系が224万トン、事業系が237万トン。家庭系は前年度から9万トン減少したものの、事業系は6万トン増加した。
事業系のうち、寄付が可能な食品は約20万トンと推計される。現在、フードバンクへの寄付は1.5万トン程度にとどまっているが、関係省庁では2030年度までに2.8万トンへ引き上げることを目標に置いている。
(木村 祐作)
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