2024.05.24 行政情報
紅麹問題「向こう5年ぐらいで起こり得る」…日欧米の健康食品関連制度を比較
日欧米の健康食品関連制度をテーマとしたセミナー(主催:グローバルニュートリショングループ)が5月24日、都内で開催された。日欧米から3人の専門家が参加し、日本の機能性表示食品制度や特定保健用食品(トクホ)制度と、欧米の制度との違いや問題点などを解説した。
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ハードルが高いEUの制度
グローバルニュートリショングループの武田猛代表は、日本の機能性表示食品制度は生活習慣関連の機能性表示が3割を占め、そのほか、肌・睡眠・ストレス・目などが多く、EUのヘルスクレーム制度では認められていない機能性表示が目立つと説明した。
一方、EUのヘルスクレーム制度はハードルが高く、これまでに認められた関与成分数もトクホの97種に対し、EUは12種しかないという。「日本のトクホはEUでは通用しないと考えてもらってもよい」との見解を示した。
機能性の表現方法が厳しい米国の制度
武田氏は日本で問題となった紅麹原料にも言及し、EUでは紅麹の規格基準が設けられているものの、含有量の規制により、事実上、食品原料として使用できない状況を紹介した。
米国のDSHEA制度(ダイエタリーサプリメント健康教育法)については、「(機能性)表示の表現は厳しく、(日本の機能性表示食品制度やトクホ制度で可能な)コレステロールを低下させる、血糖値を下げるといった表示はできない」と話した。
また、小林製薬の紅麹をめぐる問題について、EUの制度に詳しいJulian Mellentin氏は「製造工程によるミスだと思う。人的ミスは規制をかけることができないため、向こう5年ぐらいの間に起こり得ると考えている」と私見を述べた。
米国からオンラインで参加したLoren D. Israelsen氏は、「どの国でも起こり得る事象と思う。食品や成分は複雑な工程を経ている。製造管理をしっかりと検討する必要がある」と話した。
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