2023.07.05 通販支援
KDDI・野村不動産など3社、大規模マンションでロボット配送の実証実験
KDDI(株)、(株)KDDI総合研究所、野村不動産ホールディングス(株)は4日、ロボットによる商品配送の受容性の確認と、技術的課題を抽出するフェーズ2の実証実験を3月に実施し、「買い物の負担がない未来」の実現に向けて、配送の効率化などの課題が浮き彫りになった一方、ロボットを用いた商品配送に受容性があることが分かったと明らかにした。

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ロボットが商業施設からマンションの玄関前まで配送
実証実験では、横浜市港北区の大規模マンション「プラウドシティ日吉」の居住者から、実験用ECサイトを通じて約100件の注文を受け、ロボットがプラウドシティ日吉の商業施設から各住戸の玄関前まで商品を配送した。2030年の日本は、サービス業を中心に労働力が不足すると推定されている。特に配送業は、「2024年問題」に代表されるようにドライバーの不足が見込まれる一方、日常的に買い物に費やせる時間の少ない共働き世帯や外出が困難な高齢者のみの世帯が増加し、今後ますます配送の需要が高まることが想定されている。
KDDI、KDDI総合研究所は配送、清掃、見回りなどさまざまなサービスでロボットを活用するための取組みを行っている。野村不動産HDでは、デジタルを活用した配送技術・枠組みを通じた商業施設入居テナントに対する販促支援サービスの提供をめざしている。
「買い物の負担がない未来」の実現へ
これらを踏まえ、「買い物の負担がない未来」の実現をめざして、22年2月から3社で「ロボットを用いた商品配送に係る実証実験」を3つのフェーズで進めている。フェーズ1では、スタッフのみでの配送サービスを確認。フェーズ2ではスタッフとロボットによる配送サービスを実施し、今後のフェーズ3では、ロボット単独による配送サービスを検討している。フェーズ2は、3月17日~31日の7:30~23:00(最終注文受付22:30)。安全性確保のため、ロボットに専属スタッフが帯同。ロボットが出払っている場合はスタッフによる配送を行った。
実証実験の結果によると、ロボットに対する好意的な意見やニーズがあったことから、ロボットを用いた商品配送に受容性があることが分かった。将来、人の代わりにロボットが商品配送を行うことで労働力不足の課題解決に寄与することが期待できるとしている。
商品配送時間は1注文あたり30分
また、エレベーターの待ち時間などを含めたマンション内の商品配送にかかる時間は1注文あたり約30分(ロボット走行速度0.7~1.0m/秒)という結果になり、複数の注文を1度の配送で処理するなど、配送の効率化が課題となった。注文数は 9時~10時台、18時~19時台が多かった。注文の混雑時間と閑散時間を考慮したロボットの配備が課題となった。こうした結果を踏まえて3社は今後、注文の混雑時間と閑散時間を考慮したロボット配備計画の検討を進めるとともに、複数注文の1度での配送処理、エレベーターとの自動連携、風雨への対応などが可能なロボットの導入を検討していく考えを示している。
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