2023.05.16 通販会社
ベガコーポレーション最終決算は増収減益、越境ECプラットフォームが好調
家具ECサイト「LOWYA」を運営する(株)ベガコーポレーションが15日発表した2023年3月期(22年4月~23年3月)決算は、売上高が前期比0.8%増の169億7300万円、営業利益が同43.2%減の3億3800万円、純利益は同68.5%減の1億2000万円となった。

自社サイトの売上高が8.8%減に
LOWYA事業の合計売上高は前期比0.4%減の163億2000万円、月ごとの売上高推移では22年10月から前年同月比100%超えを継続し、好調が続いている。成長の柱として位置付けている旗艦店(自社サイト)の売上高は、同8.8%減の77億800万円となった。
旗艦店の会員数は前期比23.3%増の139万人と、引き続き順調。リピーターによるGMV比率も同14.3%増の26.1%と着実に上昇している。内製化している公式アプリやSNS運用が集客の要として機能。それぞれ、スマホアプリが累計89万ダウンロード、Instagremが84万フォロワー、TikTokが10万フォロワー、YouTubeが2万チャンネル登録を突破した。
品揃えの面では、自社PBのヒット商品開発、高利益率商品の開発を継続。LOWYA旗艦店における取り扱いカテゴリ、商品数の拡充を企図して開始した他社ブランド商品の取り扱いについても、アクセスと受注に寄与している。
リアル店舗の開店でOMO型D2Cに転換へ
創業以来ネット専業で事業を行ってきたが、集客力と商品デザイン力、価格優位性といった強みを活かし、ネットとリアルを融合した事業体制の構築に取り組んだ。22年9月よりイオンリテール(株)向けに家具の卸売販売を開始し、同10月に2店目の売り場を開設。初めてとなる直営の実店舗を23年4月に開業した。今後、OMO型D2Cへの転換を図る。
損益面では、LOWYA事業でコロナ禍の影響で需要増があった前年度からの反動と、円安進行による原価率上昇があったものの、販売管理費削減の効果もあり利益改善を実現できた。
新規事業として取り組んでいる越境ECプラットフォーム事業(DOKODEMO)は、売上高が前期比47.8%増の6億5300万円、GMVは同36.2%増の48億9800万円と、高い成長率となった。インバウンド消費の代替としての越境ECに対する需要増に加え、円安進行が日本製品の割安感を高めて需要を後押しした。アクセス数および会員数がともに順調に推移し、将来の黒字転換に向けて、赤字幅は順調に縮小している。
次期業績は増収増益を予想
24年3月期の通期業績予想については、売上高が180億円(前期比6.0%増)、営業利益が6億円(同77.4%増)、純利益は3億7800万円(同213.8%増)を見込んだ。
EC事業で徹底したCX強化に取り組むとし、自社PBだけでなく他社ブランドの取り扱いも含めた品揃え強化と品質改善、オンラインと実店舗を組み合わせたチャネル展開による顧客接点拡充、SNS、コミュニティ施策によるエンゲージメ ント強化と、これらの施策推進を支える物流・ITシステムのインフラ強化を推進する考えを示している。
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