2023.04.06 調査・統計
22年度鞄・袋物市場、7.2%増の1兆1348億円の見込…SDGsの意識向上で
(株)矢野経済研究所が5日発表した『鞄・袋物市場に関する調査(2023年)』の結果によると、22年度の市場規模は前年度比7.2%増の1兆1348億円を見込み、22年度以降はコロナ後を見据え、環境、SGDs、サステナブル向上を意識した対応が求められるとした。

抗菌・抗ウイルスなどウィズコロナの商品開発が活発化
調査は2022年12月~2023年2月。鞄・袋物および服装用ベルト業界に携わるメーカー、卸、小売業、周辺関連事業者、輸出入事業者、関連団体などを対象とした。市場の範囲は、鞄が主に男性仕様の大型のもの、袋物は主に女性仕様のハンドバッグや小物入れ。ビジネス鞄や旅行用鞄、ハンドバッグなどに加え、財布・革小物類やベルトを含む。旅行鞄の市場規模は、国内メーカー・卸、海外ブランドの推定売上割合から算出した。
それによると、21年度の国内鞄・袋物小売市場規模は、前年度比11.7%増の1兆589億円となった。抗菌・抗ウイルス機能を搭載したスーツケースなど、新たな商品開発が活発化。百貨店の店頭販売の回復や外商強化による復調や、各社のデジタルシフトによる活性化、財布やスクールリュックが市場を牽引したことなどにより、プラスで推移した。
21年度の「旅行鞄」の国内小売市場規模は前年度比7.6%減の1090億円。コロナ禍で旅行需要の消失自体が大幅減の要因に直結した。ウィズコロナの商品開発が進み、小旅行向けの小型化・軽量化に加え、衛生意識に対応した抗菌・抗ウイルス機能を搭載したスーツケースは標準機能になりつつある。
素材の技術開発が進み、薄型形状で容量も維持する鞄が商品化されるようになり、新たな需要が生まれている。今後はアフターコロナによる国内外の旅行需要の増加に伴い、旅行鞄市場も右肩上がりで推移していくことが期待される。
アフターコロナへの対応で「環境・SDGs・サステナブル」に注目
22年度の国内鞄・袋物小売市場規模は前年度比7.2%増の1兆1348億円を見込み、23年度は同5.0%増の1兆1921億円と予測した。アフターコロナへの対応が鍵となり、とくに環境、SDGs、サステナブルへの配慮が挙げられる。
鞄・袋物でも環境への負荷を最小限にしつつ投資資源を最小化していく、循環型経済の構築とサステナブル向上を意識した活動が求められている。サステナブルに対応した商品開発が進み、新たなマーケットが創出されることで、市場規模はプラス成長と予測する。
近年は、フリーマーケットアプリなどの普及が加速したことでリユース(中古)市場の形成が進み、消費者は中古品に対する抵抗感を感じにくくなっている。また、リユース(中古)市場が形成されることで、新品購入時も再販相場(リセールバリュー)を意識した買い方に変化しており、より活発な売買が行われることで今後も高い成長が見込まれる。
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