2022.12.16 調査・統計
サイバーウィーク、世界のオンライン売上高が2810億ドルに到達
グローバルでCRM をリードする米国セールスフォースは15日、世界で15億人を超える買い物客のショッピングデータと、Eコマース、マーケティング、カスタマーサービスにわたる活動の分析から得られた、『2022年 サイバーウィーク統計』を発表した。全世界のオンライン売上高は、前年比2%増の2810億ドルで、過去最高となったという。

モバイルデバイス経由が大半、ソーシャルメディア経由は1割
今年のショッピング動向は、11月初めから購買行動が次第に活発化していった20年と21年とは全く異なっていた。データによると、小売業者はサイバーウィークぎりぎりまで利益を損なう値引きを抑え、消費者も最もお買い得な商品を最後まで探し続けた。その結果、米国のデジタル販売は最終的に過去6週間で最大のピークを記録した。
多くの小売業者が客足の減少を報告する一方で、サイバーウィークのオンライン販売高は全世界で2810億ドル、米国で680億ドル(前年比9%増)に達した。欧州と英国の結果が景気の停滞を反映した一方、米国の販売はサイバーウィーク全般を通じて世界のオンライン販売の伸びを押し上げる勢いを示した。
ECトラフィックの大部分(76%)はモバイルデバイス経由で、ソーシャルメディアからの流入による販売は約10%だった。前年比22%増で、ホリデーシーズン中の販売率としては過去最高となった。過去7四半期にわたって右肩下がりに推移してきた世界の平均販売価格は、サイバーウィーク中には横ばいだったが、21年比で3%上昇した。
また、大幅な割引が消費者の購入を促した結果、期間中のカート放棄率は、前3週間と比べて世界全体で5%低下した。世界で最も割引率の高かった商品カテゴリーは、「一般衣料品」(34%)、「化粧品とスキンケア商品」(32%)、「高級ハンドバッグとアパレル」(26%)だった。
BOPISは世界全体で9%増
期間中の特徴として、BOPIS(オンラインで買った商品を店頭で受け取る)や、カーブサイドピックアップ(店舗の駐車場で受け取る)サービスの多用を挙げた。BOPISは世界全体で9%増加し、米国の小売業者は、BOPIS未導入の小売業者に比べて売上高が38%増加した。インフレの圧力と家計の縮小の中、米国の買い物客は購入資金調整のためにBNPL(後払い決済)などの代替支払いオプションを利用。注文件数は前年比5%増加した。
また、小売業者が1年で最大のオンラインショッピングシーズンに備えて自動化を強化した結果、複雑な注文処理にかかるサービスエージェントの時間が節約され、顧客ロイヤルティを高めることができた。世界のチャットボットメッセージ数は、21年の同日と比較して、ブラックフライデーで57%、サイバーマンデーで53%増加していた。
米国セールスフォースのリテール担当者は、「当初は精彩を欠いたホリデーシーズンのセールスも、サイバーウィーク突入後は小売店が販売活動を強化し、買い物客もそれに応えていった。データは、割引率とデジタル販売件数の驚くほど強い相関関係を示している」。
「ホリデーシーズンも終盤を迎えると、小売企業は利益確保のために自動化サービスの利用を促すことで、業務効率と顧客ロイヤルティのバランスを取らなければならない。店舗での商品引き渡しを強化し、サービスをパーソナライズし、返品を効率化する小売業者が勝者となり、今後もさらなる成功を収めるだろう」と述べている。
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