2022.05.19 調査・統計
マスク生活で一変…スキンケア化粧品市場、コロナ後2年で約5%増
(株)富士経済が18日発表した『スキンケア化粧品、フレグランスの国内市場調査』によると、スキンケアは販売機会の回復に加え、マスク生活で意識が向上。クレンジングも毛穴ケア効果の実感が高いバームタイプがヒットし、2022年市場は前年を上回る勢いで拡大している。

メーカーが非接触の肌測定ツール導入、肌診断のコンテンツを拡充
インバウンド需要の消失や販売店休業の影響から回復傾向にある化粧品市場。マスク生活の長期化で意識が高まっているスキンケア化粧品と、気分転換としての需要増や小容量サイズ展開などでエントリー層の獲得が進むフレグランスの国内市場を、1月~3月に調査した。
それによると、スキンケア化粧品の市場は、21年が前年比2.2%増の1兆2930億円で、22年は同2.3%増の1兆3232億円を見込んだ。21年は前年に比べて外出機会が増えたことから、多くの品目が回復に向かった。メーカーは、非接触の肌測定ツールの導入や、スマートフォンで肌診断ができるオンラインコンテンツの拡充を進めることで需要喚起に努めた。
また、マスク着用によりファンデーションの使用を中止する消費者が増え、素肌そのものを綺麗に見せたいと考える人も増加。スキンケアの重要性を再認識するきっかけとなった。カテゴリー別では、肌悩みに対応したクレンジングや洗顔料、スポットケアなどが伸び、化粧水や美容液も堅調。一方で、乳液はクリームやモイスチャーとの競合から苦戦が続いた。
22年もインバウンド需要の回復は困難に
22年も海外からの入国制限は全面解除の目途が立っておらず、インバウンド需要の回復は困難とみられる。一方、コロナ禍で娯楽が制限される中、化粧品購入を楽しみとする消費者や、素肌の美しさを求める消費者が増加していることで、市場拡大が期待される。
フレグランスの市場は、21年が前年比0.3%増の:382億円で、22年は同2.6%増の392億円を予想した。コロナ禍で20年に市場は縮小したが、一部では室内での気分転換目的でフレグランスが活用され、使用習慣の広がりが見られた。
SNSの情報発信をきっかけに通販での新規ユーザー獲得が進展
21年はパルファンやメンズフレグランスがそれぞれメーカーの注力低下や女性用との需要分散により減少。一方、オードパルファン・オードトワレとライトフレグランスは販売店の営業状況改善と、SNSでの口コミで好調なブランドも見られたことから市場は前年を上回った。
ユーザーが二極化する傾向にあり、関心度の低いユーザーの離脱が見られる一方で、根強い固定ユーザーも存在する。これに加え、SNSなどをきっかけに新規ユーザーを獲得するケースが増え、22年は口コミで認知度を高めるブランドの好調や、ワクチン接種の進展などによる外出機会の増加で市場は拡大するとみられる。
購入前に香りを確認するニーズが高いことから従来は店頭購入がメインであり、通信販売はリピート顧客が多かったが、SNSでの情報発信をきっかけに定番アイテムのミニサイズを通信販売で購入するケースもみられ、新規ユーザーの開拓が進んでいる。
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