2021.12.22 調査・統計
セキュリティ対応がずさんなECサイト、9割以上の利用者が「買い物に躊躇」
(一社)中小企業個人情報セキュリティー推進協会が21日発表した『ECサイト利用時のセキュリティ意識に関する調査』の結果によると、8割の利用者が「信頼性」に不安を感じた経験を持ち、9割がセキュリティ対応のずさんなECサイトは「買い物に躊躇する」と答えていた。

ECサイトの信頼性に不安を感じたことがある人は77.5%
調査は7日~9日。過去1年以内に10種類以上のECサイトで買い物をした人539人に聞いた。それによると、ECサイト利用時に、サイトの「信頼性」に関して不安を感じたことがある人は77.5%。主な不安点には「運営元が海外」(52.6%)、「運営元を知らない」(47.6%)、「決済画面のチープさ」(44.3%)などが挙げられた。
ECサイトを選ぶ際、サイトのセキュリティや個人情報保護の対応などの意識については、80.9%が「意識している」。個人情報やセキュリティの取扱いを判断する際に確認することは、「サイト内の口コミや利用者投稿」(62.4%)、「GoogleやYahoo!などで検索した噂や評価」(59.6%)、「サイト内にある特定商取引法に基づく表記」(52.8%)などとなっていた。
ECサイトで買い物をする際、53%が「セキュリティや安全性」を重視
セキュリティ対応や個人情報保護の取扱いに不安があるECサイトでの買い物には、90%が「躊躇する」と答えていた。「個人情報が流出しそうだから」(70.1%)、「購入以外の目的でも連絡されたり利用される可能性があるから」(55.%)、「信頼性が欠け、商品の質も不安に感じるから」(55.1%)などが理由として挙がっていた。
一方で、ECサイトでの買い物にメリットを感じている人は多く、「すぐに欲しいものを見つけられる」(29.%)、「配送で手元まで届く」(22.1%)などが挙がっていた。ECサイトで買い物をする際に重視する点は、「商品の価格」(65.5%)、「セキュリティや安全性」(53.8%)、「口コミ評価」(50.1%)、「配送料」(44.0%)などだった。
商品購入時に比較検討するECサイト「10種類以上」が12%
ECサイトで商品を買う際に、何種類くらいのサイトを比較検討しているのか。これには「10種類以上」が12.8%、「8種類~9種類」が8.5%。「1種類のみ」は2.4%だった。
「今後、第三者への閲覧履歴の提供をサイト利用者が止めるための仕組みを、運営者に義務付ける可能性が模索されていることを知っているか」という質問には、38.1%が「知っている」。「知らなかったが、興味はある」が51.0%という回答となった。
同協会は、コロナ禍を追い風にして、ネットショッピングの利用が当たり前となった昨今、利用者たちがサイトに対して信頼性を求めていることが明確となった。現時点では口コミやサイトの見え方によって信頼度を図ることが多い状況だが、数えきれないくらいのサイトがある中で、セキュリティや安全性を重視する傾向がますます強まることが予想される。消費者が安心して買い物をするための仕組みが、まさに見直されようとしていると分析している。
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