2021.08.06 調査・統計
越境ECエンタメトレンド、「鬼滅の刃」などの動画配信コミックスが人気に
海外向け代理購入サービス「Buyee」、エンタメ特化型ECサービス「Groobee」を運営するBEENOSグループは5日、「2021年上半期 越境エンタメ トレンドレポート」を発表した。海外でのJapanコンテンツの人気は動画配信コミックス、シティポップ、トレカ、VTuber――。

世界のファンが日本のコンテンツを「推し」状態に
「鬼滅の刃」の世界的な大ヒット、熱視線を浴びるトレーディングカード、英語圏のファンからの支持を得るVTuber事務所「ホロライブプロダクション」、シティポップと呼ばれる竹内まりやさん、松原みきさんなどの名曲の人気が海外で再燃……。日本のコンテンツを「推す」世界のファンからの熱い想いが消費に表れたのが、この上半期だった。
コロナ禍によるステイホームで、日本のコンテンツに接する時間が増えファンの層が広がったことや、感染拡大の影響でDXが急速に進み、コンテンツを通じてボーダレスに世界のファンがつながり、コミュニティ内の熱狂が消費を動かしたことが理由に挙げられるという。
日本のアニメがさらなる注目を集め、配信サービスでの動画視聴が増加した。「鬼滅の刃」をはじめ、「進撃の巨人」(34巻)や「呪術廻戦」(0巻)、「東京卍リベンジャーズ」など、原作のコミックスも好調。最新刊はもちろん、「鬼滅の刃」全23巻の大人買い、関連商品の文房具やフィギュアも購入するなど、送料を考慮した越境ECらしいまとめ買いが目立った。
「シティポップ」の人気が再燃
また、「BL(ボーイズラブ)」ジャンルが注目され、タイや中国のドラマが日本でも話題に。BLの歴史が深い日本の作品も海外で人気で、アメリカや中国、台湾エリア、タイなどから購入されている。20年にドラマ化された「チェリまほ」の愛称で知られる人気BLマンガで主演を務めた赤楚衛二さんが表紙を飾るTV雑誌「My TV Style 8月号」は発売前から話題となった。
主に1970年代後半~80年代にかけて日本で流行した、都会的なサウンドが特徴のポップス楽曲を「シティポップ」と呼び、人気が再燃している。動画サイトやSNSなどでは曲の持つ洗練された雰囲気が「新しい」と評価され、さらに韓国人DJがクラブで「シティポップ」の定番曲を流すなどムーブメントの仕掛け人となり、世界で流行中の一大ジャンルとなっている。
「トレーディングカード」関連商品の流通量が2.4倍・流通金額は4.51倍に
「Buyee」では関連商品の流通量が、前年同期比2.24倍に伸長。特に売れているのがLPレコード。ジャケットや音質が評価され、日本特有の「パッケージ文化」を象徴するレコードが海外のコレクター心をくすぐっている。
また、世界中から熱視線を集めるトレーディングカードの需要が高まり、特典カードが入った限定商品の需要が白熱。「Buyee」では「トレーディングカード」関連商品の流通量が前年同期比2.42倍、流通金額は4.51倍に伸長した。
創作の総合マーケット「BOOTH」でVTuberグッズが好調
さらに、クリエイターによる創作の総合マーケット「BOOTH」ではVTuberのグッズが好調で、アメリカからの注文が殺到。VTuberは海外のリアル店舗での購入が難しいため、日本のコンテンツと希少性の掛け合わせがファンの熱気と流通を生み出した。
Buyeeと連携するハイブリッド型総合書店「honto」によると、Japanコンテンツを愛するユーザーは、購入国のトップ3がアメリカ、オーストラリア、台湾エリア。男女比はほぼ半々で、年代層は20代が最も多く、30代、40代と続き、中には、90代の利用者もいた。
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