2021.07.16 通販会社
ユニクロ3Qは増収増益、コロナ特需の反動でEC売上は微増
(株)ファーストリテイリングが15日発表した2021年8月期第3四半期(20年9月~21年5月)連結決算は、売上収益が前年同期比9.9%増の1兆6980億8000万円、営業利益が同72.1%増の2278億9000万円、純利益は同67.0%増の1513億5000万円となった。

全セグメントで業績回復、EC売上の構成比が15.8%に
上期はユニクロ事業を中心に収益性が改善。この3か月間は、コロナ禍の影響を受けた前年同期に対し、すべてのセグメントで業績が回復し、大幅な増収増益となった
EC事業も、店舗と融合した取り組みの強化などで売上収益が拡大。3か月の国内ユニクロ事業のEC売上高は、前年同期比2.3%増の288億円。前年同期はコロナ特需もあって微増にとどまったが、2年前比では約5割増、売上構成比は15.8%と順調に拡大している。同じく海外ユニクロ事業でもEC売上高はエリアを問わず引き続き好調。ジーユーの売上も増収となり、2年前比で倍以上を達成した。
国内ユニクロ、Uniqlo UのTシャツや感動パンツなどが好調
国内ユニクロ事業の売上収益は前年同期比12.7%増の6751億円、営業利益は同51.0%増の1195億円。上期は在宅需要向けの商品や秋冬コア商品の販売が好調で、今期もUniqlo UのTシャツや感動パンツなどの売上が好調だった。
売上総利益率への影響を軽減するために、原価改善を進めた結果、3か月の売上総利益率は同0.5ポイントの低下にとどまった。売上高販管費比率も同6.1ポイント改善したが、コロナ禍の影響が想定以上に大きかったことに加え、商品の新しさやニュース性を伝えきれなかったことで販売に苦戦し、計画を下回る業績となった。
海外事業の営業利益は88.7%増、ジーユーも増収増益
海外ユニクロ事業の売上収益は前年同期比9.8%増の7396億円、営業利益は同88.7%増の977億円。上期は東アジアの収益性が改善。この3か月間もすべての地域の業績が大幅に回復している。地域別では、中国大陸市場は大幅な増収増益。韓国は売上総利益率、販管費比率が改善した結果、営業利益は黒字に転換した。
その他、アジア・オセアニア地区(東南アジア・オーストラリア・インド)は大幅な増収、営業利益は黒字に転換した。北米と欧州は、新型コロナウイルス感染症の状況が改善したことで、大幅な増収、赤字幅は大幅に縮小した。
ジーユー事業の売上収益は前年同期比7.1%増の2008億円、営業利益は同18.9%増の243億円。上期の業績は前年並みだったが、この3か月間は大幅な増収増益。。シェフパンツやエアリーシャツなどの販売が増収に寄与した。ただし、緊急事態宣言の影響に加え、一部の商品がトレンドを捉え切れておらず販売に苦戦したことで、計画を下回る業績となった。
通期業績予想は下方修正
通期の業績予想については、この3か月と足もとの業績を考慮して減額修正した。売上収益は2兆2100億円から2兆1500億円(前期比7.0%増)、営業利益は2550億円から2450億円(同64.0%増)、純利益は同82.6%増となる1650億円に変わりはない。
国内ユニクロ事業の増収増益予想は修正前と同じだが、第3四半期の業績の下振れを反映。第4四半期は減収減益を見込んだ。海外ユニクロ事業は第3四半期の営業利益は計画通りで、第4四半期はコロナ禍の影響を踏まえて売上、営業利益とも若干の減額となった。ジーユー事業の第四半期は在庫処分の強化により粗利益率の悪化を見込んでいる。
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