2021.07.15 調査・統計
中国越境EC618商戦、日本ブランド1位はユニクロ・2位はSHISEIDO
中国を中心とする消費者ビッグデータをベースに、クロスボーダーマーケティングと越境EC事業を手がける(株)トレンドExpressが14日発表した上半期最大のEC商戦『2021年618商戦レポート』によると、人気の日本ブランドは常連の「ユニクロ」「SHISEIDO」「コスメデコルテ」。「快手(Kuaishou)」「抖音(Douyin)」のライブコマースへの関心が上昇傾向にあった。
「618」に関するクチコミ件数は前年比5%増の315万件
「618」は、中国EC「京東(JD.com)」の設立記念日の6月18日にちなんで10年にスタート。中国では、毎年11月11日に開催される年間最大のEC商戦「W11(独身の日)」に並ぶ存在として認識されている。調査は20年と21年の5月25日~6月20日。新浪微博(Weibo)、小紅書(RED)で、「618」について投稿されたクチコミから、特定のキーワードが含まれたものを抽出・集計。話題になったブランドや商戦に関する情報をまとめた。
それによると、21年の「618」に関するクチコミ件数は、前年比5%増となる約315万件。昨年は新型コロナ流行の沈静化に伴う「リベンジ消費」で、クチコミも大きく伸びたことを踏まえると、今年はそれを上回ったことで、前年並みかやや超える盛り上がりがあったといえる。
Tmallで健康食品の売上が好調、コロナ流行語の健康意識が高まり
年齢分布での注目は、19~24歳のZ世代の購買層。また、35歳以上の数値も伸びている。Tmall(天猫)で健康食品の売上が好調だったことなどが報じられており、新型コロナ流行後の健康意識の高まりがクチコミ件数にも影響したものと推測している。
「618」×「買った」×「ブランド」をかけあわせて抽出した人気ブランドランキングの上位は、欧米の化粧品ブランドと、中国のスマホ、化粧品のブランドが占めた。化粧品は「LOREAL」「ESTEE LAUDER」の2強を、日本と中国、韓国のブランドが追う形。日本ブランドでは、上位の常連である「ユニクロ)」「資生堂)」に、コーセーの「コスメデコルテ」がランクアップし、存在感を放った。シェア率では欧米51%、アジア勢49%とほぼ半々の比率だった。

口コミ件数は「快手」「抖音」の上昇が顕著に
前年に比べてショート動画プラットフォームの「快手」「抖音」の上昇が顕著だった。「快手」は人口ボリュームのある「2線都市」以下の地方都市を基盤とし、低価格商材を多数販売する手法で定評があることから、「抖音」を上回るクチコミ件数に繋がったものと思われる。
一方、「抖音」は体験共有型アプリとして人気の「小紅書」を追い抜くなど、その存在感を強めている。今回から独自のECシステム「抖音小店」の活用を本格化。DAU(デイリーアクティブユーザー数)6億人超の集客力を生かしたライブコマースとECの動向には今後も注目だ。
「618」×「直播(ライブ、ライブコマース)」のクチコミを行ったユーザーは、19~24歳のZ世代が圧倒的に多く、「618」のクチコミの主力だった25~34歳を大きく上回った。このことから、ライブコマースの主要消費者はZ世代と考えられ、「抖音」「快手」のランキング上昇も、こうした影響を受けていることと推察できる。
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