2021.07.12 通販支援
まるでテトリス?東大ベンチャーが「荷物の積込最適化AI」を開発
最先端のAI・ロボティクスの技術を活用したソリューション提供を行うTRUST SMITH(株)はこのほど、荷物の大きさを計測するAIを用いて、積み込みまでの作業を効率化するアルゴリズムを開発したと発表した。短時間で高精度な荷物の積み込みの最適化を実現し、物流業界における労働力不足の解消や作業効率の向上をめざす。

特定の空間への荷物積込の順番を自動出力して積載率を向上
荷物の積載現場では、一般にさまざまな形状や性質の荷物の積み込みを行うが、コンテナやトラック、倉庫のラックなどにそれらの荷物を積む際、現場の作業員が経験をもとに、荷物の形状や性質に合わせた積載計画を実施しているのが現状だ。
しかし、人の判断に依存する従来の積載計画では荷物の積込効率が悪く、運送コストや在庫保有コストの観点で大きなロスが発生してしまうといった問題がある。そこでTRUST SMITHは、特定の空間に荷物を積み込みを最適化・具体的に積み込めるアルゴリズムを開発した。
荷物計測AI×積載計画の自動化AIで作業を効率化
TRUST SMITHによると、この技術は荷物の大きさを自動計測するAIと、荷物の積載計画を自動で行うAIを組み合わせることで、積み込みまでの作業を効率化する。テトリスのように、所定の空間に荷物を積載する最適な順番を自動出力し、積載率の向上に繋げる。
作業の流れは、荷物の表面の3次元点群データを取得する認識技術を用いて立体的な形を認識⇒認識した荷物の3次元点群データの形状を1番近い代表的な立体図形に変換(例:観葉植物→円柱形に変換)⇒強化学習等のAI技術を用いて、テトリスのように所定の空間に対して荷物を積載する最適な順番を自動出力する――。
荷物の制約条件を自由に設定可能
「荷物を逆転させない」「割れ物は他の荷物と離しておく」「重いものは下に積む」など、荷物の特徴に関する制約条件を自由に設定したり、AIが作成した積載パターンをタブレットなどの画面で確認し、部分的に手動で入替をしたりできる「オプション機能」の搭載も可能。。メーカー、フォワーダー、運送・運輸会社、倉庫業などを主な対象としているが、物流業に携わるさまざまなユーザーに対して、オーダーメイドで提供できる。
同社は、東京大学発のAIベンチャー企業だ。現在、さまざまな物流事業向けにパレタイジングを行うロボットアームの制御ソフトウェアの開発・提供をしているが、従来の技術と今回の積載計画の最適化アルゴリズムの技術を組み合わせ、パレタイジングの作業でも最適な積載を自動で実施できるようにして、高効率な完全自動倉庫の実現をめざす考えという。
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