2021.05.17 通販会社
味の素、農産物ECの坂ノ途中に出資…サステナブルな新事業検討へ
味の素(株)はこのほど、同社のコーポレートベンチャーキャピタル第1号案件として、農産物のEC販売などを手がける(株)坂ノ途中に出資したと発表した。株主として事業の成長を支援するとともに、坂ノ途中が販売する農産物やスペシャルティコーヒー豆などを活用した新事業モデルの検討を開始する。

スペシャリティコーヒー市場に注目集まる
味の素によると、食品市場が拡大する中、市場全体の中でECが占める割合はまだ低い。一方、伸び率は順調で、今後の成長が見込まれている。また、スペシャルティコーヒーは日本でも関心が高まり続けており、その市場は2018年度の356億円から、22年度には498億円まで成長すると予想されている。(全日本コーヒー協会調べ)09年に設立された坂ノ途中のコンセプトは「百年先もつづく、農業を」。低環境負荷の農業に取り組む多くの新規就農者や、東南アジアの森林減少防止に寄与するスペシャルティコーヒー豆の生産者を支援し、小規模ながら高品質、低環境負荷の農法で栽培された野菜のセットやコーヒー豆のサブスクリプション販売を行っている。この支援活動を通じて独自に構築した生産者とのネットワークや、取り組みと製品を強く支持する顧客層を強みとしている。
味の素の商品力×坂ノ途中の生産者・顧客ネットワークで新たな価値を提供へ
味の素グループが持つ商品力などの知見と、坂ノ途中が保有する生産者や顧客とのネットワークの共有で、新たな価値提供の可能性を検討できること、EC販売の領域で豊富な経験を有する坂ノ途中との取り組みにより、消費者との新たな接点を期待できることから、出資を決定した。同社はコーポレートベンチャーキャピタルの投資領域として、「Well-Being」「地域・地球との共生」「食の伝承と新たな発見」「調理の進化」を設定している。食資源確保や環境負荷低減につながる生産者から消費者までのサステナブルなバリューチェーンの構築を支援することで、20~25中期経営計画で掲げる「食と健康の課題解決企業」の実現をめざす。
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