2021.04.27 通販会社
ファンケルが自社最大の工場新設、サプリ需要増とグローバル化に対応
(株)ファンケルの完全子会社(株)ファンケル美健は26日、静岡県三島市に新設した「ファンケル美健 三島工場」の稼働を開始した。サプリメントを生産する専用工場で、昨今の健康意識向上によるサプリメント需要の増加と、今後のグローバル展開に対応する。SRC造地上6階建、延床面積約3万1000㎡は自社工場最大となる。
島田社長「80億円の投資も成長の基盤に」
同社はこれまで、第1期中期経営計画(2015~17年度)での「広告先行成長戦略」や、15年4月からの「機能性表示食品制度」により、「えんきん」「内脂サポート」といったスター製品を生み、サプリメントの売り上げ増につなげてきた。また、18年に中国で開始した越境ECでの販売も好調に推移。20年12月からは中国国内で届出が受理されたサプリメントの販売も始め、グローバル化を推進している。
同日に行われた設立発表会で同社の島田社長は「機能性表示食品は240億円の売上に達し、『パーソナルワン』も計画以上の実績を上げている。今回は80億円という大きな投資だったが、今後の成長には欠かせないもので、成長の基盤ができあがった」と話した。
(株)ファンケル 島田和幸社長
最大3.5倍の生産が可能、急激な需要の変動にも対応
少子高齢化や医療費問題、昨今の健康意識の高まりで、国内でのサプリメント需要は今後も増加が期待されている。グローバル化の推進によるサプリメント事業の拡大に対応するための専用工場新設で、生産の内製化を進め、急激な需要の変動に対応する。
5年ぶり6か所目の工場新設で、生産能力はこれまでと比べて錠剤の製造で約1.3倍、アルミ袋製品は約1.4倍。設備の増強などで最大で3~3.5倍の生産が可能な、拡張性の高い工場となる。今後は、19年8月に資本業務提携したキリングループの製品の生産も行い、協業シナジーの創出にも寄与したい考えだ。
ハードカプセル製品の自社生産は初
工場の製造エリアは、医薬品(固形製剤)レベルの衛生環境を整えた。これまでのサプリメント製造で得た知見や厳しい管理基準をとり入れ、安心・安全な製品を提供する。さらに、ハードカプセル充填機を導入。ハードカプセル製品を自社で生産するのは初めてとなる。
無人夜間運転が可能な錠剤製造機や、最新型の錠剤選別機などの導入も特徴の一つ。自動化と省人化で、より安全な製品を効率的、安定的に供給できる体制にした。製造に関わる帳票類の電子化も図り、ペーパーレス化を推進する。今後は、太陽光発電システムを導入して、環境負荷低減の取り組みを推進するとしている。
地域の雇用創出にも貢献。「ファンケル美健 三島工場」の従業員85人のうち7割を地元から採用した。
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