2020.10.16 通販支援
ヤフーがアドフラウド対策を強化、米DV社の解析技術を標準装備へ
ヤフー(株)はこのほど、「Yahoo!広告」のさらなる安全性向上を目的に、インターネット広告取引で発生するトラフィックの品質や掲載先の品質などの解析サービスを提供するDoubleVerify(ダブルベリファイ)と契約を結んだ。2021年春の市場展開をめざす。
「Yahoo!広告 ディスプレイ広告」に世界基準の解析技術を装備
DoubleVerify は08年に米国で設立。MRCやTAG、ABCなどから認証を取得しているアドベリフィケーションのリーディングカンパニー。世界最大級のブランドやメディアプラットフォームのデジタルメディアの品質と有効性を認証する、マーケティング測定ソフトウエア、データ、アナリティクスの独立系プロバイダーだ。日本法人は20年5月に立ち上げた。
Yahoo! JAPANは、これまでもアドフラウドやブランドセーフティ制御などに独自の対策をしているが、契約の締結で広告主は21年春から、特別な手続きを行うことなく、グローバル水準の解析力を持つアドフラウドとブランドセーフティ制御が標準実装された環境で「Yahoo!広告 ディスプレイ広告」を利用できるようになる。これによる広告料金や機能の利用費などの追加はないという。
自動化・効率化が進展するインターネット広告は、広告取引実績の正確な捕捉やリアルタイムの解析が容易でなくなってきている。特に「人ではなく機械による不正なインプレッションやクリックの発生」(アドフラウド)や、「不適切なページやコンテンツに表示されていないか」(ブランドセーフティ)、といった広告の価値毀損に関わる問題の正確な現状把握と本格的な対策が市場全体の課題となっている。
DV社の技術を広告プラットフォーム全体に標準搭載するのはヤフーが初
システム連携で実現したリアルタイム配信制御システムでは、DoubleVerify の解析結果をもとに、広告リクエストが発生する瞬間に不正の有無を判定。不正が検知された場合は、広告を出さない制御が行われる。DoubleVerify のリアルタイムによるアドフラウド解析、ブランドセーフティ判定テクノロジーを広告プラットフォーム全体に標準装備するのは、Yahoo! JAPANが初の試みだという。
Yahoo! JAPANは、これまでも広告配信面を厳正に審査しており、18年10月にアドフラウドへの対策を強化し、約5900件の広告配信を停止した。また19年5月には、独自の広告サービス品質に関する透明性レポート「広告品質における3つの価値と6つの対策項目(広告品質のダイヤモンド)」を定義、20年8月には「広告サービス品質に関する透明性レポート」の公開など、さまざまな取り組みを公表してきた。
Yahoo! JAPANは今後とも、広告配信面の審査・パトロールの強化、サイト運営者確認の厳格化など、不正排除と検知精度向上に取り組んでいくとしている。
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