2020.08.04 調査・統計
機能性表示食品の19年市場、72%増の1594億円に…トクホ市場は前年並み
TPCマーケティングリサーチ(株)が3日公表した「2020年 トクホ・機能性飲料市場」についての調査結果によると、19年は機能性表示食品が大幅増となり、生活習慣病関連は3年で約3倍に拡大。20年も引き続き市場を牽引していくとみられている。
トクホ・機能性飲料市場は19%増
19年のトクホ・機能性飲料市場(ノンアルコール飲料、粉末や希釈、ティーバッグなどを含む)は、前年比19.2%増の4160億5000万円となった。内訳をみると、特定保健用食品(トクホ)は前年並みの2566億円だったものの、機能性表示食品は同72.8%増の1594億5000万円と大幅に増えた。
機能性表示食品は特定保健用食品よりも短期間で商品開発と投入が可能で、市場のニーズに即座に対応できることやヘルスクレームの自由度が高いこと、価格を抑えられることなどから、特定保健用食品よりも優位となっている。
お茶・乳酸菌系のトクホが苦戦
特に、茶系と乳酸菌系の特定保健用食品が、機能性表示食品の台頭によって苦戦を強いられている。このうち乳酸菌系は『スキンケアヨーグルト素肌のミカタ』(明治)、『乳酸菌ヘルベヨーグルト』(雪印メグミルク)など、機能性表示食品独自のヘルスクレームの商品が相次いで投入され、シェアを拡大している。
機能性は「体脂肪低減」構成比25%
機能性表示食品の機能別では、体脂肪の低減の売上規模が最も大きく、構成比24.7%、前年比10.4%増の9310億円となった。体脂肪の中でも、特に内臓脂肪に焦点を当てた商品が好調で、メタボ対策の需要が拡大。例えば、『十六茶』(アサヒGHD)は、「内臓脂肪を減らすのを助ける」を新たにヘルスクレームに加えることで、売上規模の拡大につながった。
血圧調節などは前年比2桁増で推移
また、血圧調節やコレステロール値の改善も、前年比2桁増で推移。生活習慣病関連(体脂肪の低減、血圧調節、コレステロール値の改善、脂肪と糖の吸収抑制)の機能性表示食品の売上規模は16年から2.8倍の921億8000万円と拡大が続いている。
20年市場は全体で3%増、トクホは2.4%減見込む
20年の市場は、前年度比3.0%増の4283億5000万円となる見通しだ。特定保健用食品が同2.4%減の2504億円、機能性表示食品が同11.6%増の1779億5000万円となる見込みで、引き続き生活習慣病関連の機能性表示食品が牽引していくとみられている。
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