2020.07.16 通販会社
「楽天ラグリ」→「楽天ファーム」に…静岡農場の稼働も開始
楽天(株)と楽天農業(株)は15日、両社で提供する農業サービス「楽天ラグリ」のサービス名称を『楽天ファーム』」に改称した。静岡県での新たな農場の稼働と、新オンラインストアのオープンで、オーガニック農業とオーガニック野菜の普及促進をめざす。
100%オーガニックの定期便など展開
「日本の農業の課題を解決し、農業を通じて日本をエンパワーメントする」をミッションとする農業サービスは、2017年に開始。定期宅配サービス「100%オーガニック定期便」の運営や、コンビニやスーパー、レストランなどに100%国産オーガニック野菜を使ったサラダや冷凍野菜を提供してきた。
今後のさらなるサービスの拡大と、自然環境や生態系への負荷を低減したサステナブルなオーガニック農業、安全安心なオーガニック野菜の普及拡大をめざすことを目的に、名称を「楽天ファーム」とすることにした。
静岡農場で東日本の配送時間短縮へ
楽天農業は耕作放棄地を活用し、新たに静岡県御殿場市と伊豆の国市の約52haの農場の稼働を開始しており、有機JAS認証も取得中だ。愛媛県と広島県の自社農場に加え、静岡県の農場も稼働することで野菜の生産量を上げ、将来的には静岡県からも配送を可能にすることで、東日本エリアへの配送時間の短縮もめざす考えだ。
ECサイトもリニューアル、商品拡充
また、「楽天市場」に同日、「楽天ファーム オーガニック&ナチュラルマーケット」をオープンした。これまで主にオンラインでの定期宅配サービス(「100%オーガニック定期便」)を通じて販売されていた100%国産オーガニックの生鮮野菜のセットやカットサラダ、冷凍野菜を、好きな時にオンラインストアで購入できるようになった。
生鮮野菜は、愛媛県産のおまかせ野菜セットと、日本全国から選りすぐりの旬の野菜から選べる野菜セットを用意。使い勝手のいいカットサラダや冷凍野菜と合わせて、自宅で手軽にオーガニック野菜をとり入れることができる。
楽天によると、農薬・化学肥料不使用を原則とするオーガニック農業は、従来の農業と比べて水質保全、土壌肥沃度、生物多様性の面で優れているという海外での研究事例があり、サステナブルな農業として注目を集めている。
一方で、日本国内で有機JAS認証を取得しているオーガニック農場の面積は、全耕地面積のわずか0.2%に留まり、国内での野菜の総生産量に対する有機JAS取得の割合も0.35%が現状だという。
楽天農業はこうした現状に対し、有機JAS認証を取得した農場を拡大し、オーガニック野菜の生産から販売までの一貫した体制を確立することで、オーガニック野菜の普及を促進している。両社は今後も、「楽天ファーム」を通じて、国内のオーガニック農業、オーガニック野菜市場の拡大に貢献していく考えを示している。
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