2020.07.06 調査・統計
コロナ禍で20年メイクアップ市場は11.8%減、ボディケア市場は6.8%減に
総合マーケティングビジネスの(株)富士経済はこのほど、「メイクアップとボディケアの国内市場調査」の結果を公表した。新型コロナウイルスの感染拡大による百貨店の休業や、外出機会の減少などで大幅な需要減少がみられ、2020年の両市場はメイクアップが前年比11.8%減、ボディケアは同6.8%減となる見込みを示している。
19年メイクアップ市場は1.4%増
20年のメイクアップ市場はベースメイクが2916億円、ポイントメイクが2458億円で、合わせて19年比11.8%減となる計5374億円を見込んだ。19年(6090億円)は対前年比1.4%増だった。SNSや動画サイトを通じたメイクアップ方法の習得が定番化する中で、19年は消費者の嗜好の多様化やTPOに応じた使い分けにより使用アイテム数が増加し、ベースメイク、ポイントメイクともに市場は拡大した。
ベースメイクでは、パール剤やカラーコントロールによるトーンアップや艶感のある仕上がりがトレンドの主流になる一方で、マットやセミマットな質感などを訴求したアイテムも需要を獲得した。ポイントメイクでは、口元よりも目元を重視するトレンドにより、アイシャドウのほか、カラーアイライナーやカラーマスカラといった目元の印象を変化させるアイテムが好調だった。
コロナ禍で消費者の選択基準に変化
20年はコロナ禍による外出機会の減少やマスク着用者の増加などでメイクアップそのものの需要が減少。さらに、インバウンド需要も大幅に減るとみられる。また、店舗の休業に加え、カウンセリングチャネルではメイクカウンターでのビューティアドバイザーによるタッチアップの自粛、セルフチャネルではテスターの撤去などが行われ、需要喚起に苦戦している。
マスク着用者が増加したことで、マスクから露出する目元のメイクに力を入れる消費者が増加している。また、リップカラーはマスクへ付着しにくく落ちにくい商品がニーズを獲得し、ベースメイクはマスクの着用による肌荒れから敏感肌向け商品が人気になるなど、消費者の選択基準にも変化がみられる。
ボディケア市場は百貨店休業・外出機会現象で市場が縮小
ボディケア市場は20年見込みが1879億円、19年比で6.8%減を見込んだ。19年(2017億円)は機能訴求のボディシャンプーや手のエイジングケア効果を訴求したハンドクリームが好調で、対前年比で0.9%の増加となったが、夏冬ともに天候が不順で、季節商材のサンタン・サンスクリーンやボディクリーム・ローションが低調となり、市場は微増にとどまった。
コロナ禍の中の20年は、ライフスタイル提案型ブランドの直営店舗や百貨店が休業し、イベント開催や店頭での新規顧客の取り込みが難しくなっているほか、外出機会の減少によりこれまでけん引してきたサンタン・サンスクリーンを中心に使用機会が減っており、市場は縮小するとみられる。
調査期間は3月~5月。調査対象は、『ベースメイク』 メイクアップベース、ファンデーション、フェイスパウダー/ 『ポイントメイク』 アイシャドウ、マスカラ、ネイルカラー、ネイルケア、アイライナー、チークカラー 、アイブロウ、リップカラー/『ボディケア』 リップクリーム、ボディシャンプー、バスプロダクツ、サンタン、サンスクリーン、ボディクリーム、ローション、除毛・脱毛料、ボディマッサージケアクリーム。
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