2020.06.25 調査・統計
アパレルECの不正被害が急増…かっこ、コロナ禍のEC不正傾向を分析
ECにからんだ詐欺やなりすましなどの不正対策を提供するかっこ(株)は24日、コロナ禍における不正被害の傾向を明らかにした。昨年と今年の同時期データをもとに調べた結果、商材別では健康食品が全体の4分の1を占めたほか、最も被害が増加していたのはアパレル。独自データから見た分析結果と考えられる理由について公開した。
EC需要伸びたコロナ禍で変化
かっこは、2012年からEC業界に特化し、詐欺やなりすましなどの不正注文検知サービスを、国内シェアNo.1の2万を超えるECサイトに提供している。また、サービスを通じて得られる莫大な取引データを解析することで、日々、検知精度を高めている。
かっこによると、18年BtoCのEC化率の伸び率は8.12%で、年々増加している。昨年と今年の1~3月の同社への審査件数も、これを上回る割合で増加していた。純粋にEC事業が伸びていること、新型コロナウイルス感染防止に伴う外出自粛によりネット通販の需要が高まったことなどが、影響として考えられるという。
件数ベースで3%増、金額は21%増
不正被害は、昨年の同時期で比較すると件数では3%の増加に対し、金額では21%増加していた。金額の増加率の大きさは、1件当たりの被害金額も増加していることが分かる。具体的に、2~5月に被害に遭っていた商材別の内訳をみると――。カッコ内は前年順位。
アパレルが前回8位→3位に急浮上
1位は『健康食品』で全体に占める割合は26.6%(1位)/2位『ホビー』 13.4%(3位)/3位『アパレル』 11.5% (8位)/4位『ホスティング』 10.2% (4位)/5位『格安スマホ』 8.9%(6位)。かっこの自社調べで、件数をもとに全体の割合を算出し、上位をピックアップした。
『健康食品』では、キャンペーンやトライアル価格などを実施すると、新規の顧客が急激に増加するが、特に人気のある商品だと 悪質転売のリスクが高まり不正被害のターゲットになってしまうケースがあるという。
この傾向は昨年も変わらず、狙われやすい商材の一つといえる。具体的には、初回限定商品を、初回を装って何度も注文し(初回限定価格の支払いはする)、BtoCやCtoCの売り手と買い手が自由に参加できる、いわゆるマーケットプレイスで転売するケースで、不正者は安く商品を仕入れることで利益を得る。
『アパレル』は、外出できないのになぜ狙われるのか疑問に思われる向きもあるが、昨年と比較して最も変化が大きかった商材で、昨年の8位から今年は3位となった。かっこでは、緊急事態宣言を受けて店舗を閉鎖する企業が多く、その補填をするためにECでの施策を増やしたことや、注文件数の増加に比例して不正被害も増加したとみている。
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