2020.05.14 通販会社
コメ兵は最終赤字に、営業利益8割減…増税とコロナの影響で
(株)コメ兵が12日発表した2020年3月期(19年4月~20年3月)連結決算は、売上高が前期比12.9%増の575億1000万円、営業利益が同84.1%減の2億9500万円、純損失2億3600万円(前期は10億900万円の純利益)となった。
売上高は過去最高に
中長期的な収益力強化の経営戦略をめざし、出店や買取イベントなどの買取強化、及びオークションなどの法人事業強化に取り組んだ結果、売上高は過去最高となった。営業利益の大幅減は、地代家賃や人件費の経費増加とともに、消費税増税と新型コロナウイルスによる影響が大きい。今期の目標として、オムニチャネル化(ECサイトと店舗との連携)による「ECの強化」を掲げ、成果として(単体)ECサイトをリプレイスした。
セグメント業績では、「ブランド・ファッション事業」の売上高が538億8600万円(前期比16.2%増)、営業利益が4億2200万円 (同75.6%減)となった。 売上高については、19年12月にグループ会社化した(株)K-ブランドオフの売上高が加わったことや、個人買取施策により商品確保ができたことなどを背景に増収。営業利益については、新宿店移転計画に伴う地代家賃や業容拡大による人件費などの経費がかさみ、減益となった。
新型コロナの影響で自社ECの利用が急伸
EC(単体)は、新型コロナウイルスの感染拡大による3月以降の外出自粛の影響を受け、「自社EC」の利用が急伸した。EC関与売上高は78億2700万円(同3.6%減)で、EC関与率も29.6%で同0.3ポイントの伸びだが、販売点数は5.4%の伸びを示した。販売経路別では、自社サイトが23.2%、WEB内で利用者自身が取り寄せ店舗を指定する「取り寄せ」が59.2%、他社マーケットプレイスが17.6%だった。
「タイヤ・ホイール事業」では、売上高が35億4400万円(同21.4%減)、営業損失は1億2800万円 (前期は9500万円の営業利益)となった。中古専門店「U-ICHIBAN」の2店舗新規出店に加え、「クラフト」3店舗を「UICHIBAN」に転換するなど、中古タイヤ・ホイールの販売強化に努めたが、主に新品タイヤの販売が伸びなかったことなどから、減収減益となった。
今後の見通しについては、現段階で同社の2021年3月期の通期予想は困難と判断し、未定とした。新型コロナウイルス感染拡大による影響で、事業を取り巻く環境も変化し、業績に大きな影響が及ぶことも想定されるとした。
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