2020.02.12 通販会社
A8のファンコミ、通期決算は売上高3.2%減の342億円に
(株)ファンコミュニケーションズが10日発表した2019年12月期(1~12月)連結決算は、売上高が前期比3.2%減の342億円、営業利益は同11.0%減の37億4700万円、純利益は同2.6%減の24億8800万円となった。
ITP・アルゴリズム変更が影響
ITP(Intelligent Tracking Prevention)への継続的な対応や動画広告への取り組みを推進する中、検索アルゴリズムの変更などの影響により売上高は減収となった。利益面では、売上高固定費比率の上昇で減益となった。純利益は、前連結会計年度にシーサー(株)を取得した際に発生したのれんについて減損損失を計上したことなどにより減益幅が縮小した。
A8の売上高は3.7%減
セグメント別の業績は、主力のアフィリエイト広告サービス「A8.net(エーハチネット)」「seedApp(シードアップ)」などを提供する「CPA型アドネットワーク事業」は、売上高が前期比3.7%減の240億6400万円、セグメント利益は同6.7%減の43億3600万円となった。
seedAppは、ブランドセーフティを意識した広告主からの引き合いが多く順調に拡大したものの、A8.netは、ITPへの継続的な対応や検索アルゴリズムの変動による影響を受け、また、adcrops(アドクロップス)の事業撤退などで、売上高は減収となった。
ITP実装で「nex8」は撤退
「CPC/ターゲティング型アドネットワーク事業」では、主力サービスのスマートフォン向け運用型広告サービス「nend(ネンド)」及びリターゲティング広告配信サービス「nex8(ネックスエイト)」などを提供。売上高は93億9100万円(同2.1%減)、セグメント利益は6億9600万円(同16.5%減)となった。
ITP の実装によってCookieをベースにしたターゲティング広告に影響を与え、nex8の事業撤退を行ったほか、前連結会計年度のオーバーレイ広告の配信停止の影響を動画広告でカバーしきれず、売上高は減収となった。
「その他」として、「Seesaaブログ(シーサーブログ)」を代表とするメディア事業などを展開しているが、広告収入が低調に推移。売上高は7億4300万円(同2.0%減)、セグメント損失は1億6000万円(同セグメント損失1億7100万円)となった。
変化に対応した広告配信モデル構築へ
同社は、2020年12月期の業績見通しについて、売上高を343億円、営業利益を37億5000万円、純利益を26億1000万円と見込んだ。プラットフォーマーの影響を受けることで伸びの鈍化が予想されるが、消費者がスマートフォンなどを利用してインターネットを活用する動きが堅調で、市場環境の変化に対応した広告配信モデルやアドネットワークの構築を行い、蓄積されたノウハウを活かしてプロモーション運用を図る方針を示している。
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