2020.02.06 ECモール
ヤフー3Q、ZOZO買収でECの営業利益が35%増…EC売上が7割超に
ヤフー(株)を運営するZホールディングス(株)が5日発表した2020年3月期第3四半期(19年4~12月)連結決算は、売上収益が前年同期比7.4%増の7596億1400万円、営業利益が同3.2%増の1235億4200万円、四半期利益は同7.0%増の750億5600万円となった。

ZOZO買収でコマース事業の売上が全体の7割に
売上収益の増加は、2019年11月に(株)ZOZOを連結子会社化したことや、アスクルグループの売上増、広告売上収益の増加などによる。営業利益も、ZOZOの連結子会社化などで増加した。四半期利益については、「PayPay」への積極的な投資で156億円の持分法投資損失を計上したが、営業利益増の影響などで前年超過となった。
「ヤフオク!」や「Yahoo!ショッピング」、アスクル(株)、ZOZOなどのコマース関連サービス、「Yahoo!プレミアム」などの会員向けサービス、クレジットカードなどの決済金融関連サービスを主な事業とする「コマース事業」の基盤は順調に成長。売上収益は、同10.4%増の5324億円、営業利益は同35.2%増の632億円を計上。全売上収益に占める割合は7割を超え、70.1%となった。
Zホールディングス決算説明資料から
Eコマース取扱高は14%増、ZOZO本店なしでも7.4%増
eコマース取扱高は同14.6%増の6904億円で、物販取扱高は同14.9%増の5781億円。うち、ショッピング事業の取扱高はZOZOの連結子会社化(2か月)による影響やPayPayモールのオープンによる拡大もあり、同36.6%増の2952億円となった。
ZOZOTOWN本店を除くと2320億円(同7.4%増)となるが、消費税率アップの影響を受けながらも、市場(小売業)を上回る成長となった。
メディア事業は微増
検索連動型広告やディスプレイ広告などの広告関連サービスの「メディア事業」は、売上収益が2254億円(同0.8%増)、営業利益は1114億円(同2.7%増)となり、全売上収益に占める割合は29.7%。プレミアム広告の売上げ収益が営業施策の効果で増加し、広告関連売上収益は前年度比で増となった。
Zホールディングス決算説明資料から
「PayPay」は順調に拡大、LINEとの統合も計画通りに
積極投資の影響で「PayPay」のサービス基盤は順調に拡大している。登録者数は2月2日に2400万人を突破。加盟店数は1月末で約191万か所を数えている。政府による「キャッシュレス還元」も追い風となり、決済回数は19年7~9月期の9612万回から2億8595万回へと約3倍に跳ね上がった。
LINE(株)との経営統合も進んでおり、1月31日に株式交換契約を締結。今後は株式公開買い付けなど組織再編対応の手続きを進め、計画通り10月に統合を完了する予定だ。
PayPay追加投資で通期業績予想の利益を下方修正
今後もコマース・メディア事業の好調が見込まれ、通期(19年4月~20年3月)の見通しでは、売上収益と営業利益を上方修正する一方、最終利益を下方修正した。
上方修正はZOZOの連結子会社化によるためで、売上収益は1兆円~1兆200億円を1兆400億円に、営業利益は1406億円~1500億円を1500億円に。790億~850億円としていた最終利益は、「PayPay」のさらなる浸透を図るための投資により、770億円~800億円に引き下げた。
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