2020.02.03 通販会社
スクロール3Qは増収減益、純利益28.5%減…健粧品事業が苦戦
(株)スクロールがこのほど発表した2020年3月期第3四半期(19年4月~12月)連結決算は、売上高が前年同期比2.4%増の564億6400万円、営業利益は同17.5%増の25億4100万円、純利益は同28.5%減の10億3400万円となった。
通販事業は増収増益、創業80周年の特別企画も
中期経営計画を1年ごとに更新するローリング方式へ変更した同社グループは、「収益力のあるDMC(Direct Marketing Conglomerate)複合通販企業戦略の推進」を掲げ、「個別事業の収益力のさらなる向上」「事業ポートフォリオの強化」をテーマに取り組んでいる。
通販事業は、売上高が同4.5%増の282億700百万円となり、セグメント利益は同18.4%増の23億9800百万円となった。DMC複合通販企業戦略を支える収益力の強化を方針に掲げ、同社の創業80周年記念の特別企画や利用者の声を生かした商品開発など、価値ある商品づくりに努めた。
また、ターゲットをより明確にしたライフスタイル提案型の売り場の展開を強化し、利用者の需要に対応。既存商材に加え、海外ブランドバッグや化粧品といった同社グループの資産を生かした新たな商材の販売にも取り組んだ。消費税増税の影響は微小なものに留まった。
ECは増収増益、独自商品の企画・開発を推進
eコマース事業は、売上高が143億100百万円(同0.4%増)となり、セグメント利益は2億4900百万円(同11.2%増)となった。アウトドア・フィッシング用品のECサイト『ナチュラム』のオリジナルブランド『Hilander(ハイランダー)』をはじめ、利用者の生活スタイルに着目したオリジナル家具など、独自商品の企画・開発を推進した。
同時に、外部ECモールへの新規出店を進めるなど、利用者との接点を拡大し、販売を強化。
このほか、19年3月に子会社化した(株)ミヨシの防災用品の販売も好調に推移した。一部商材が消費税率引上げの影響を受けたものの、全体として成長を続けている。
健粧品事業は損失拡大も事業モデルの転換へ
健粧品事業は、売上高が27億7900万円(同25.4%減)となり、セグメント損失は4億7300万円(前年同期はセグメント損失3億2300万円)となった。卸事業の減退もあり、収益化までは道半ばの状況だが、投資育成事業として位置付け、収益構造の確立に向けた事業モデルの転換、事業基盤の整備を進めている。
ソリューション事業は、売上高が107億5200万円(同11.1%増)、セグメント利益は3億1500万円(同 26.8%減)だった。通販事業者が抱える物流コストの削減や売上の拡大といった課題解決に向けて独自のサービスを開発するなど、高付加価値のビジネスモデルへの転換を図り、通販・EC市場に複合的なソリューションサービスを提供。
全国通販3PL戦略として、茨城県つくばみらい市への物流センター新設プロジェクトや、関西物流拠点の拡充など、全国を網羅する物流ネットワークの構築を推進し、新規顧客の開拓にも注力してきた。

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