2018.03.14 ECモール
物流変革へ…楽天技研とマリタイム、無人貨物船の共同研究を開始
楽天技術研究所とマリタイム・ロボティクスは13日、無人貨物船の共同研究の実施について合意し、無人水上艇(USV)を活用した運搬・輸送の研究を行うと発表した。
同研究で、楽天技術研究所はコンピュータビジョンと物体認識、意思決定AI、物流最適化の各分野を担当。マリタイム・ロボティクスは制御・センサーシステム、通信・制御室システムなどを担当する。
無人水上艇を陸上輸送の代替手段へ
現在の物流網はトラックによる陸上輸送が中心で、多くの人材、道路・トンネル・橋梁などのインフラを必要としているだけでなく、環境汚染や渋滞の原因となっている。今回の共同研究では、こうした物流問題の解決策としてUSV利用の可能性を探求する。
USVは、陸上輸送に比べて最高速度は劣るものの、航行の自由と自律性による継続的な運航により、運航コストの削減・効率化などが可能。現状の港湾やドック、その他の既存の海上インフラを利用した運用が可能なことから、トラック輸送と比較してインフラへの投資および維持コストが安価で済む。
操作については、コンピュータビジョン、遠隔制御技術、AIによる制御支援により行うため、人的事故のリスクの低減し、オペレーターの仕事量が軽減。船舶はトラックより稼動寿命が長いため、物流チェーンの効率性が向上するといったメリットがある。
楽天技研「USVは物流を大きく変革できる」
楽天技術研究所の森正弥代表は、「USV技術は、物流チェーンの概念を大きく変革できる。海上物流の持つ可能性を探る上で、無人水上艇の技術・応用分野の先駆者であるマリタイム・ロボティクスと共同で研究できることをうれしく思っている」とコメント。 マリタイム・ロボティクスのヴェーガル・ホーヴスタイン代表は、「ロボット工学と制御工学を中核技術とする私たちは、この技術が持つ自律輸送への応用可能性を追求してきた。その実現に向けて、楽天のようなグローバルプレーヤーと提携を結ぶことができてうれしい」と語っている。
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