2017.11.17 調査・統計
日用消費財の売上、5年以内にECが店舗を逆転…ニールセン調査
ニールセンカンパニー合同会社がこのほど公開した消費者行動分析報告書「Eコマースのこれから(原題: What’s Next in e-commerce)」によると、FMCG(日用消費財)製品では、今後5年以内にオンラインでの売上がオフライン売上を超える見通しとなった。
日用消費財のEC購入が世界的に拡大
同報告書では、これまでEコマースの導入にはインフラや供給体制の構築、ラストマイル(一般家庭までの最終区間)を支える物流の問題、あるいはクレジットカード詐欺といった障壁があったと説明。小売業者と製造業者がこうした問題を解決した結果、日用消費財のEコマースは急成長を遂げているとした。そして、日用消費財部門をオンラインで消費する流れが世界的に強まっており、中でも電子機器、モバイルグッズ、旅行については、今後オンライン購入が拡大するだろうと予測している。
全世界での日用消費財の小売売上高伸び率は現在、年間4%程度ほどで、Eコマースでの総売上高は、20年までに20%の成長(2.1兆ドルの増加)が見込まれている。
こうした状況について、同社グロース・マーケットEコマース部門代表のプラシャント・シン氏は「FMCG部門はこれまで世界的に低成長もしくはゼロ成長だったが、現在はEコマースにより力強い成長の兆しが見えている。小売店やブランドは、ドライバー(購買動機)やインフルエンサーを把握するなど適切な包括的デジタル戦略を開発することがますます重要になるだろう」と指摘。さらに、「利益率の高いリアル店舗と、まだ利益率の低いオンライン店舗のバランスを変えるには、思い切りと確信と洞察が必要。これから利益を得るのは計算されたリスクを積極的に取る者だ」と述べている。
同氏が挙げた「Eコマースの成長トレンドに影響を与える4大インフルエンサー」は次の通り。
(1)スマートフォンの普及とそれらを取り巻く環境
(2)バリアー(購入前に現物を吟味したいという欲求、小売店への信頼性、品質レベルでの懸念)の払拭
(3)食料品の品揃え
(4)消費者にオンライン購入を決断させる条件(便利さ、価格・価値、品揃え、カスタマーエクスペリエンスなどオムニチャネルの消費者へのアピール)
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