2017.07.26 ECモール
楽天と電通が強力タッグ、ビッグデータ活用の新会社設立
楽天(株)と(株)電通は26日、楽天グループのビッグデータと電通グループのマスメディア関連データを活用し、新たなマーケティングサービスを提供する新会社・楽天データマーケティング(株)を設立し、10月から営業を開始すると発表した。
(左)楽天・三木谷社長、(中)楽天デジタルマーケティング・有馬社長、(右)電通・榑谷執行役員三木谷氏「10年後には日本の広告をリードする組織に」
楽天データマーケティングの社長には、7月20日付で楽天の副社長となった有馬誠氏が就任。有馬氏はヤフー(株)で常務取締役、グーグル(株)で代表取締役を歴任した経歴を持つ。
新会社は、ビッグデータを活用した新たなマーケティングサービスを開発し、電通の顧客である大手企業などに新サービスを提供する。新サービスの具体的な内容はまだ明らかになっていないが、楽天グループの約9000万人の会員による購買データと、電通の持つメディアデータを掛け合わせたサービスとなる。
両社のデータを活用し、テレビCMで訴求する「潜在層」からECで商品を購入する段階の「購入検討層」までのデータを垂直統合すれば、それぞれの階層ごとの消費者の行動が分析できる。そこで得られた分析結果が新サービスの核になると予想できる。例えば、ECでの商品購入に効果的なテレビCMのクリエイティブがわかるようになり、テレビCMの制作を効率化することができるなど、さまざまなサービスの展開が想定される。
楽天の三木谷浩史会長兼社長は、同日開催された記者会見で「楽天のビッグデータは他社も羨む宝であったが、(現状では)宝の持ち腐れになっていた。社内で(新事業などに)独自に活用することも考えていたが、大手企業との接点がないと難しい。(楽天の)取引データは日本でナンバーワンと自負している。電通は広告業界のナンバーワン。(両社が)タッグを組めばかなり大きなことができる」と電通と手を組んだ理由について話した。また、「楽天カードも10年間かけ、5月に業界1位になった。このジョイントベンチャー(新会社)も、10年後には日本の広告界をリードするような組織になるだろう」と展望を語った。
(山本 剛資)
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