2019.09.12 ECモール
ヤフーがZOZOを子会社化、前澤氏退任…ゾゾでPayPay利用も
ヤフー(株)は12日、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」(ゾゾタウン)を運営する(株)ZOZOを子会社化すると発表した。ZOZOに対して株式公開買い付け(TOB)を実施し、過半数の株式取得をめざす。ZOZOもTOBに賛同しており、創業者の前澤友作社長は同日付で社長を退任した。保有するZOZO株式も大半を売却する。ヤフーはZOZOを傘下に収め、若者に人気のファッション分野のネット通販を強化したい考えを示している。

前澤氏は保有株式31%を手放し残りは6%に
ZOZO株のTOB開始は10月上旬をめざす。価格は1株2620円で、取得総額は4000億円規模になる見込みだ。前澤氏はZOZOの発行済み株式の約37%を持つが、その大半にあたる約31%を手放す。ZOZOの上場はTOB後も維持する方針だ。
ヤフーはネット通販強化策として、この秋にも新たなECサイト「PayPayモール」とフリマアプリ「PayPayフリマ」を始める。ヤフーによると、PayPayモールでの業務提携をZOZOと議論する中で、6月下旬に前澤氏からZOZOの企業価値向上を前提として、保有株式をヤフーに売却する意向を確認。これを受けて7月上旬からZOZOの経営陣と子会社化を含めた資本業務提携に向けて本格的に協議してきた。
ZOZOTOWNでPayPay利用も
その結果、両社とも提携による相乗効果が見込めるとして、8月中旬にヤフーが連結子会社化を含む提携を提案。ZOZOは「両社が一体的に提携によるシナジーの創出に取り組んでいくことが最適」として受け入れた。両社のユーザーベースを活用することによる集客や、ヤフーが展開を計画している「PayPayモール」の出店数拡大、ZOZOに「PayPay」を導入することによるユーザーメリットの拡大などが期待できるとしている。
ヤフーは買収によって、ZOZOのネットを通じた服飾販売のノウハウを取り込み、ECの強化を図る。ヤフーは10月1日に持ち株会社制に移行し、「Zホールディングス」に社名を変えることを決めており、6月に子会社化したソフトバンクにとっても相乗効果が見込める。
両社によると、日本国内のファッション小売市場は約13.5 兆円規模(2017 年時点)で、ファッションEC市場は1.5 兆円程度。日本のファッション小売市場全体に占めるEC市場の割合は、欧米に比べて低く、成長余地は多く残されているという。
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