2018.09.19 調査・統計
17年EC決済サービス市場、7.2%増の10兆7000億円に
(株)矢野経済研究所が14日発表した「国内のEC決済サービス市場調査」で、17年度のEC決済サービス市場規模(ECサイト向け決済サービス提供事業者の取扱高ベース)は、前年度比7.2%増の約10兆7000億円に達する見込みとなった。
決済サービス導入の障壁低下で市場が拡大傾向に
同調査は、 ECサイト向けの決済サービス提供事業者、関連事業者などを対象に実施したもので、同社専門研究員による直接面談、電話・Eメールによるヒアリング、文献調査を併用し、調査結果をまとめている。調査期間は17年12月~18年2月。
EC決済サービス市場では、インターネットの進化やスマートフォンの普及に加え、クラウドの進展・API経済圏の拡大の推進を背景として、オンライン決済サービスを提供するスタートアップ企業が増加している。さらに、数行のコードを貼り付けるだけで導入できる新決済サービスが登場するなど、昨今は決済サービスの導入障壁が低くなっている。
また、携帯通信事業者を統合して決済サービスを提供するキャリアビリングアグリゲーションサービス事業者も拡大しており、電話番号やメールアドレスなどで与信を行い、加盟店の消費者向けに後払いサービスを提供する事業者も、着実に実績を積み上げている。
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