2018.7.24

帰国後リピート通販を促進、越境ECモール「24ABC」が誕生

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東急ハンズ、阪急阪神百貨店、ドン・キホーテなど、流通大手が中国人観光客のリピート通販需要に対応する越境ECサービスを展開するなか、中国人観光客による帰国後のリピート通販に特化した越境ECプラットフォームが誕生した。日中でIT関連事業を展開する方正(株)が立ち上げた越境ECプラットフォーム「24ABC」だ。注目のキーワードでもある「旅アト越境EC」「帰国後のリピート通販」などのサービスに特化した越境ECプラットフォームは業界でも初とみられる。話題を集める新サービスの概要に迫った。

 

 

訪日観光客の帰国後リピート通販に特化した初の越境ECプラットフォーム

店頭のQRコードで「24ABC」にアクセス

 「24ABC」では、観光客が店舗で商品を購入した際に、店頭のQRコードで「24ABC」にアクセスを促すため、確実に帰国後のリピート購入につなげることができる。

 

 多くの企業にとって越境ECに参入する際に障壁となるのが、EC店舗の作成、国際決済、物流、通関、カスタマーサービス、マーケティングなどだ。「24ABC」では、日本語による簡単な操作で、デザイン設定、商品登録、売価の設定ができ、スマートフォンから最短1時間で越境ECサイトが構築できるという。

 

 

決済・在庫管理・物流・カスタマーサポートは「24ABC」が代行

 また、国際決済、在庫管理、国際配送(通関)、カスタマーサービスなどは、「24ABC」が代行するため、越境ECに参入する手間を大幅に削減している。出店者は方正の物流センター(東京都足立区)に商品を送れば、注文に応じて自動出荷される。

 

 訪日後のリピート通販だけでなく、訪日前のマーケティングも実施。「24ABC」側から中国の消費者に向けてSNS、メディアなどを利用したプロモーションを行い、来日前から出店者のリアル店舗への集客を促す。こうして中国消費者へのマーケティング→国内のリアル店舗への集客→中国消費者の商品購入→「24ABC」のスマホ取り込み→「24ABC」を経由した中国消費者によるリピート購入→次回の訪日で店舗を再訪問、という日中を股にかけたオフラインtoオンラインtoオフライン(O2O2O)のサイクルを生み出すという仕組みだ。

 

「24ABC」越境EC事業責任者の韓徳報氏

 

中国EC業界の雄・韓徳報氏が事業責任者に就任

 このような大がかりの仕組みがなぜできるのだろうか。それは「24ABC」を運営する方正が、日本と中国で新聞・出版社などの出版分野のシステム構築を手がけるIT企業で、日本では全国紙・ブロック紙など約70社など、90社を超える会社とのシステム構築実績を持つことなどにある。両国での実績を背景に、AIビッグデータ事業、インバウンド事業を手がけていることから、同社は新たな事業領域として、世界一のEC市場である中国での越境EC事業にトライした。

 

 「24ABC」の事業責任者は、中国大手家電量販店「国美電器グループ」のEC事業責任者として、売上を3年間で140倍に拡大させた実績を持つ韓徳報氏が務める。同氏は中国のEC取引法制定のアドバイザーになるなど、中国のEC業界で高い影響力を持っているという。

 

 同社は越境ECプラットフォーム「24ABC」を立ち上げるにあたり、韓氏を事業責任者に起用することにより、小売業者・ブランドメーカーに対し、マーケティング、IT、カスタマーサポート、国際物流、国際決済をトータルで提供することができる総合越境ECプロバイダーとなった。

 

 中国人観光客の帰国後のリピート通販に対応した越境ECサービスは、これまでは小売業者やメーカーが単独で実施することがほとんどだった。越境ECに必要な要素を高いレベルで兼ね揃えたサービスを、プラットフォームとして提供すれば、出店者が集まりやすい。また出店者が拡大すれば、中国人消費者の利便性も高まる。日中間の新たな「越境ECオムニチャネル」サービスが、旅アト越境ECの新たな可能性を広げそうだ。

 

※越境ECプラットフォーム「24ABC」のセミナーが、7月30日から8月3日までの1週間限定で開催されます。

申込みはコチラから。

 

(山本  剛資)

 

 

 

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