2018.4.24

中国越境ECの成功、ジェトロ草場氏「商品の認知度が決定的に」

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(株)トレンドExpressが18日に開催した中国越境ECに関するセミナーで、日本貿易振興機構(ジェトロ)のものづくり産業部生活関連産業課の草場歩課長代理がパネルディスカッションのモデレーターとして参加し、中国越境ECの現状を語った。

 

参加者からの質問に回答するジェトロ・草場歩氏(右)とBENLYの中瀬浩之社長(左)

 

中国越境ECで化粧品・美容品が好調

 草場氏は、好調な中国越境ECの中でも、「特に好調なのが化粧品と美容品。天猫国際などでも販売されている商品の3割が化粧品・美容品で、日本の商品は6割が化粧品と美容品で、大変好調です」と話した。

 

 また、今後の伸びが期待される分野の質問では、草場氏は「中国のバイヤーは日本の商品を探しており、地方の伝統工芸品など、幅広くさまざまな分野にまで目を拡げている」と語った。

 

 モデレーターで海外転送サービスを展開している(株)BENLYの中瀬浩之社長は「いろんな分野の商材が売れており、たとえ日本ではニッチな分野だったとしても、中国はかける10倍。この分野が売れる、というより、その分野の商品をいかに中国の人にリーチしていくか。そのアクションが大事。どの分野でもアプローチをしっかりすれば、商品が良ければ売れていくだろう」と話した。

 

草場氏「中国では認知度が決定的に重要」

 中国で越境ECの売上を拡大するポイントについて、草場氏は「一般店舗とECを比較すると、ECでは知名度があることが決定的と言えるほど重要になる。コンビニエンスストアを例にすると、1店舗に1000~3000点の商品がある。コンビニに行けばその商品を一度に目にできる。ECでの購入になると、トップページに掲載されている商品は50点あるかないか。その50点をすべて見てもらうのもむずかしい。そうなると、ECの場合は指名買いが必要。消費者が自社の商品名で検索してくれるかどうか。どうやって認知を拡大させるかが大きい」と語った。

 

 中瀬氏は「プラットフォームへの出店やソーシャルでの販売など、日本同様にチャネルの拡大を中国でも行うことが大事。中国でのサイトの見せ方は、一言で説明できないと厳しい。見た目で購買意欲を促すことが重要。ディスカウントもインパクトがある。まずは見た目と一言であらわせるかどうか。ユーザーにスクロールを促すのは、良くない。ファーストビューでインパクトを出すために、動画を使うのもいい。中国でファーストビューの動画は一般的になっている」とした。

(山本 剛資)

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