2012.05.16 通販会社
『社長室はいりません〜やずやの少数盛栄経営〜』
「熟成やずやの香醋」、「雪待にんにく卵黄」など数々のヒット商品で知られる自然食品の通販会社(株)やずや。売上高は300億円を超え、通販関係者であれば社名を知らない人はいないはずだ。
本書は、やずやの矢頭美世子会長が、先代社長である亡き夫から引き継いだ経営理念や、やずやが成功をおさめるまでの数々の苦労体験を、自身の言葉で記したビジネス指南書だ。経営における3つの「なぜ」に対する回答は、どれもオリジナリティにあふれており、すぐにでも取り入れたいアイディアとして通販関係者のみならず参考になるだろう。 1.なぜ、小さな一地方企業が全国に知れ渡る会社になったのか? 2.なぜ、やずやには就職希望者が殺到するのか? 3.なぜ、やずやのお客様は商品が届くのを楽しみにしているのか?
本書を一読すれば、やずやの独特な経営方針が、好調な業績を支えていることが理解できる。同時に、「売上主義」をめざしていないからこそ、結果がついていくるという理由にもうなずける。
同社が一貫して大事にしているのは、顧客と同じくらい社員を大切にするという姿勢だ。それは新卒社員が入社した際に、会社からご両親宛に手紙を送るというエピソードや、社内保育園の設置という支援体制にも象徴されている。
やずやの社員数は、2011年3月時点で100名超と決して多くない。しかし、売上高は300億円を超えており、1人あたりの売上に換算するとその数字に驚く。
なぜ、少人数でここまで売上を伸ばすことができるのか。やずやが実践する「少数盛栄経営」とは。 この一冊にビジネスを成功に導くためのヒントが凝縮されているので、ぜひ一度手にとってほしい。経営者だけではなく、現場担当者も一読することで、自身が会社経営の一端を担っているという事実に気づき、仕事への向き合い方が変わるだろう。
【著者プロフィール】――――――――――――――――――――――――――――――――――
矢頭美世子(やず・みよこ) 株式会社やずや 代表取締役会長 1948年北海道生まれ。株式会社やずやを夫・宣男氏と75年に福岡市にて創業。夫婦二人三脚の経営で自然食品の通信販売業として成長を続ける。99年、社長である宣男氏が急死。その後、代表取締役社長に就任し、32億円だった企業売上を翌年には倍増させ、2005年には単一商品「熟成やずやの香醋」が通信販売健康食品部門で売上高日本一(企業売上は408億円)になるまでに導いた。 女性経営者として得た知識や経験を著名な大学の非常勤講師として社会の特に若い世代へ講義の形で伝えている。 04年に九州・山口地方における最優秀経営者賞、06年に中国鎮江市より名誉市民賞、07年に世界優秀女性起業家賞を受賞。
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