インターネットモールが圧倒的人気、カタログ通販は高年女性に支持

質問項目）

あなたがECを含む通信販売（以下、通販と言います）で買い物をする際に、利用したことがあるものを、いくつでもお選びください。（複数回答）

・利用率No.1はインターネットの大規模モールで75%が利用したと回答

・50・60代の女性に限ると、通販カタログの利用率が高い

◇回答に見る特徴

本設問は、ECを含む通信販売での買い物経験、通販に利用している購入チャネルを複数回答方式で質問しました。

男女ともに圧倒的に多かったのは、インターネットの大規模モールで、約75%が利用したことがあると回答しました。次点となったのは、インターネットの単独店舗、その次はテレビ通販（地デジ）となりましたが、BS・CSでテレビ通販を合算すると20ポイントを超え、既存メディアではトップとなりました。

グラフの中で目立っているのが、女性の「通信販売のカタログ」利用で、このチャネルのみ全体より数値が突出しています。とりわけ、50・60代の女性の利用率が高く、女性の通販カタログ利用スコアを押し上げました。

※詳しい数値は、フルバージョンの調査資料をダウンロードしてご確認いただけます。

トップ2ボックスで利用率が高かった、インターネット通販ですが、年代によって利用率に差が見られました。

以下のグラフは、インターネットの大規模モールと、独自店舗のみを抽出したものですが、男女ともに20代ではインターネットの利用率が各年代で一番低い数値となっており、男女ともに50・60代の「インターネットンの大規模モール」利用率が高いという結果となりました。

ネットリテラシーが高いと思われる20代や、仕事・子育てなどで忙しい30・40代の利用率がさほど高くないことは意外な結果です。

通販利用チャネルは「大規模モール」に一極集中の傾向

質問項目）

あなたがお選びになった、通販で買い物をする際に利用したことがあるもので、最もよく利用するものをひとつだけお選びください。（単一回答）

・最もよく利用するEC・通販チャネルは「インターネットの大規模モール」に一極集中

・次点となったのはテレビ（地デジ）通販

利用したことのある、EC・通販チャネルの中で「最もよく利用するもの」をひとつだけ選んでもらったところ、「インターネットの大規模モール」が9割弱という結果となりました。次点は「テレビ（地デジ）通販」、3番目に「インターネットの独自店舗」となりました。

テレビ通販の数値を押し上げたのは、20代の男女で、特に20代の男性では、地デジとBS/CS双方のテレビ通販を合算したポイント数は16.5%となりました。

調査概要

調査エリア： 全国

調査対象者： infoQ by GMO調査パネルを利用

調査方法： ネット方式による、アンケート調査

調査期間： 2024年11月23日～25日

回収サンプル数： 600

調査主体： 株式会社エルテックス　https://www.eltex.co.jp/

調査実施機関： 楽天リサーチ株式会社

筆者紹介

企画室室長 六角 健二

ソニー系広告会社で、企画広告営業、マーコムプラニング、サイト設計・制作など多種業務を担当。2000年に米国大手インターネットコンサルティング会社レーザーフィッシュとのジョイントベンチャー、株式会社フロンテッジ・レーザーフィッシュの立ち上げメンバー、取締役としてインターネット活用のコンサルティングに従事。2013年にエルテックスに入社しエルテックスDCのUI設計のための調査、設計を実施。ECサイトのデザインリニューアルも多数手がけている。