2023.10.31 通販支援
「5年で年商100億円」「LTV130%アップ」…通販企業の成功支える縁の下の力持ち
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「立ち上げから5年で年商100億円」「LTV改善率130%アップ」「定期継続者の売り上げが2年で350%アップ」「業務効率アップで人件費年間1000万円削減」――といった成功事例が複数の名だたる有力通販・EC企業から続出している。当編集部に届いた、これらの成功事例を持つ企業に共通しているのは、利用している通販・EC構築システムが「通販マーケッター」および「通販マーケッターEight!」(提供:(株)東通メディア)であるということだ。「通販マーケッター」は2008年から提供されている同パッケージのアップグレード後継バージョンと言う立ち位置で2023年5月より「通販マーケッターEight!」の一般提供を開始した。アップグレード乗り換えをする企業も多く「前身パッケージから通して10年以上ご利用いただいている企業も多い」(同社)という。「通販マーケッター」シリーズはなどといった導入企業の声もある。さらに進化して登場した「通販マーケッターEight!」の深部に迫る。
東通メディアのシステム本部通販支援事業部執行役員の三浦裕二氏(写真左)、通販支援事業部 通マ営業部 広報室 門脇駿部長
LTV改善率130%アップ・人件費年間1000万円削減などに貢献
「通販マーケッターEight!」を提供する東通メディアは、1981年に創業し1986年に設立された。元々は折り込み広告を主な事業にしていた広告代理店だった。現在は2008年にリリースされたインストール型の通販基幹システム「通販マーケッター」シリーズの提供を主軸に、コールセンター、BPO・RPAサービス、メディアプランニング、クリエイティブ制作、商品企画、物流などまでを支援する通販の総合支援を手掛けている。
「通販マーケッター」は冒頭に記載した通り、といった業界内でも名の通った有力通販企業が導入した。そして「立ち上げから5年で年商100億円」「LTV改善率130%アップ」「定期継続者の売り上げが2年で350%アップ」「業務効率アップで人件費年間1000万円削減」などといった成果に貢献している。
「通販マーケッター」の基盤刷新・セキュリティ強化・拡張性増強
「通販マーケッター」はリリースから約15年の時を経て、2023年5月にアップグレード後継バージョンの位置づけとなる「通販マーケッターEight!」が登場した。後継サービスでは、基盤をAWSからMicrosoftAzureへ刷新しサーバーの増強を実現したほか、プラグイン形式による外部サービスやツールとの連携性の強化、セキュリティ面の強化と拡張性の増強、在庫管理機能の高度化、そして管理画面のデザイン一新などとアップグレードした。
「通販マーケッターEight!」の開発背景について同社のシステム本部通販支援事業部執行役員の三浦裕二氏は「通販マーケッターはリリースから約15年が経過していることもあり、かなりレガシー化しているという課題がまずありました。また上場している導入企業様などとコミュニケーションをとるなかで、未来を見据えたセキュリティ面の強化や拡張性の確保の必要性を感じていました。当社は折り込み広告などオフライン媒体を中心とした広告代理業が根幹にあります。そこでクライアントの課題を共有し成果を高める施策を行い、蓄積された顧客データをどのように分析してマーケティングに活用していくか日夜取り組んできたノウハウを落とし込んだシステムとして開発されたのが『通販マーケッター』です。当時から化粧品、健康食品、医薬品、医薬部外品など、単品リピート通販をビジネスモデルとした事業者様とお取り組みをしてきました。そのため単品リピート通販に過度に特化したシステムになっていました。当社システムの導入層を広げたいという思いもあり『通販マーケッターEight!』の開発に2019年から着手、2023年5月に一般リリースとなりました」と話す。
システム本部通販支援事業部執行役員・三浦裕二氏
広げたい導入層としては「単品リピート通販の企業様は今後も重視していきますが、取扱商材ジャンルを問わずEC・通販事業主全般に広げていきたいと考えています。強いて言うと、在庫管理機能をアップグレードしたこともあり一般食品、ファッション、雑貨など取扱商品点数が多い通販企業様を積極的に取り込んでいきたいです。年商規模で言うと10億円を越えている企業様にフィットするプロダクトではありますが、導入企業様と二人三脚でEC・通販売り上げの規模を一緒に大きく拡大させていきたいです」(通販支援事業部 通マ営業部 広報室・門脇駿部長)とした。
基幹システムとも柔軟に連携・オフライン管理にも強み
ASP型ではなくパッケージ型のシステムであることの強みとしては次のように語る。「本体が巨大な上場企業様の通販部門などですと、本体のERP(基幹システム)との連携が必要であったり、企業様ごとのセキュリティポリシー上特殊なカスタマイズが必要だったりという事情があったりします。ASP型ではそもそも連携が難しかったり、カスタマイズが複雑になりすぎるなど難しい部分もあるようです。パッケージ型である『通販マーケッター』シリーズは、そうした要望に応えやすいシステムになっています」(門脇部長)。
通販支援事業部 通マ営業部 広報室 門脇駿部長
また東通メディアの開発システムならではの強みとして「オフライン広告媒体からの獲得顧客の管理を一元化できると言う部分を多くの導入企業様からご評価いただいています。コールセンター受注などの注文管理は、ASP型ではカスタマイズをもってしても手動のCSV取り込みが必要になってしまうなど痒いところに手が届かず『通販マーケッター』に行き着いた、という声もありました。当社では、そのような問題から一歩進んで、すべてを一元管理できるシステムを提供しています。当社はもともと折り込み広告などオフライン広告媒体を中心に取り扱う代理店でもあるため、オフライン広告媒体に関する知見には自信がありきちんと評価していただけていると感じています」(門脇部長)という。さらに「またオフライン広告媒体については精通していないと、管理をシステムへ落とし込むのは非常に難しいと感じる導入企業様は少なくないです。その点、当社はオフライン広告媒体のプロですので、そうした企業様との共通言語も多くスムーズにご要望にお答えできているのではないかと自負しています」(同)と胸を張る。導入社様の多くはオフライン広告媒体にも重きをおいており、長年利用されている理由がよくわかるといえそうだ。
プラグインによる外部連携も増強
「通販マーケッターEight!」は土台から進化している。同社のシステム本部・高橋奈生人本部長は「基盤をAWSからAzureに一新しました。AWSも素晴らしいサービスなのですが、弊社の開発プラットフォームや『通販マーケッター』シリーズのユーザーが使いやすいインストール型アプリケーションを作る上で、親和性が高いのがMicrosoft Azureだったからです。AzureによるPaaSサービスは、非常に拡張性が高く、可用性も高くなります。データ提供のリソースのスペックを簡単に変更できる形となっており、導入企業様のニーズに合わせた多様性や大きさを構成していけるというメリットがありました。現在でも大規模な拡張を施して提供しているケースはすでにあり、それでもまだ拡張性は十分にあります。登録可能なデータ数が非常に多いため、一般食品やアパレルなど商品点数が多い企業様のご要望にもより柔軟に対応しやすくなりました。さらに在庫管理も本格的に行っており、倉庫管理システムを使用してある程度の在庫管理が可能な追加機能も搭載しています」という。
拡張性の高さについて、マーケティングオートメーションなどといったマーケティングツールなどとの連携をプラグイン方式による強化も視野に入れている。「EC業界には、非常に多くのサービスがあります。より良いシステムを自分たちで作るのではなく、プラグインで連携を作って使っていただくほうが最適と考え、プラグイン型で導入企業様の方で新たに導入したいツールなどを自由度高く入れていただける形をとりました。正直に申し上げると、前身システムでは拡張性が低かった部分もあります。後継となる『Eitgh!』では全てAPI化し連携性を増強しました。個別でサービスやツールをすでに導入いただいている企業様でも、『通販マーケッター Eight!』であれば、そのままプラグインで繋ぎやすい設計としています」(高橋本部長)とした。
オンオフ問わない広告管理・効果検証機能に自信
広告の成果などを管理する機能も増強している。「当社は広告代理店であるため、特に広告分野に対する意識が強いです。広告効果の検証作業を後回しにすることは、出稿した広告の効果が良かったかどうかを確認できていないため意味がないと思います。『通販マーケッター』はもともとオンラインのみならずオフラインの広告施策の管理機能に自信を持っていましたが、『Eight!』ではさらに改善を行い情報が詳細に掘り下げられるようにしました。当社の企業マインドを反映したシステム開発を進めた結果、より広告分野に強いシステムとして完成」(執行役員三浦氏)させた。「当社は常に、ユーザーが使いやすいインターフェースにこだわっています。広告管理についても検索機能の充実により媒体は探しやすく、セグメントを深く掘り下げられる設定を用意しています。インストール型である理由に、オンライン注文の管理に対するこだわりと使いやすいインフラやインターフェースを作り上げるにはインストール型が最適だと考えているからです」(同)と説明した。
コールセンター関連についてもこだわり抜かれた管理機能を設けている。「コールセンターでのやりとり記録を管理する機能に、ファイルを添付したり担当者が期限を設定したメモをつけるなど、複数のコールセンターやオペレーターがいても本部と末端がしっかり連携できるようにしています。この機能は業務効率化を意識しながらも、顧客データや受注データを細かく管理できるよう」(同)こだわった。
実務者が使いやすいインターフェースにこだわり
ここまででも東通メディアがいかにバックオフィスに非常にこだわった開発をしているかがうかがえる。「30年以上、通販業界での経験を持つ我々はトラブル対応や大規模災害発生時の対応・対策など、細かい設定や”運用カバーあるある”をクリアーできる網羅的なシステムと言えます。市場に数多あるEC構築サービスは大項目で持っている機能は正直大きく変わらない中で、バックオフィスへのこだわりや経験に基づくノウハウの反映、オフライン広告媒体も意識したきめ細かい管理機能、そして実務をする人が使いやすいインターフェースに売りがあります」(同)と総括した。
インターフェース面では、管理画面のデザイン性にもこだわり抜いた。「実務で手を動かす人にとって使いやすくお洒落なデザインを強く意識しました。ログインユーザーごとに8色の背景色に変えられる機能もついており、働く方にとっても見やすさ・使いやすさを実現したデザインになっている」(高橋本部長)と語る。
管理画面の配色をユーザーそれぞれの好みに応じて8色から選べる
5年で年商100億円の成長スピードにも耐えうるシステムを
「通販マーケッターEight!」は導入企業からすでに喜びの声もあがっているそうだ。「一番嬉しいのは売り上げがアップしたとか、業務効率が改善できたという声です。もちろん我々が提供するサービスだけがもたらした成果ではないかもしれませんが、EC・通販企業様の成長や効率化に間違いなく貢献できるシステムです。技術的な面では、要望を受けて機能の追加やカスタマイズの対応を行っています。その結果、独自機能の部分で業務効率が上がったという声も頂戴しています」(執行役員・三浦氏)という。「導入企業様には立ち上げから現在まで一緒に取り組んできたというケースも少なくありません。立ち上げから約5年で年商100億円を達成した導入企業様のケースもあります。これは業界ではかなり早いスピードでの成長だと思いますが、その成長スピードについていけるシステムをしっかりと運用してきました。そして『通販マーケッターEight!』はもっと早い成長スピードにも耐えうるシステムにしています。10年以上も使い続けてくれる導入企業様が多く、信頼の証だと自負しています」(同)ともした。
執行役員・三浦氏(写真左)と門脇部長の取材時のようす
今後の展望としては「『通販マーケッターEight!』の導入拡大をめざし、認知向上やさらなる機能改善に努めていきます。特に外部サービスとの連携はアライアンスを含め特に注力していきます」(門脇部長)と意気込んだ。長い通販経験と誠実さから生まれた「通販マーケッターEight!」、導入企業の成長とシステム自体のさらなる改善に引き続き注目だ。
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