2022.04.06 ECモール
BtoCの「ラクマ公式ショップ」がオープン、130超のリユース事業者が出店
目次
(左から)(株)ティンパンアレイECグループゼネラルマネージャー桜庭邦洋氏、(株)デファクトスタンダード取締役・植松勇人氏、楽天グループ(株)松村亮氏、バリュエンスジャパン(株)ALLU推進部副部長・藤本勇人氏
リユースのBtoC対応でシェア拡大へ
循環型社会の形成に貢献する新たなECプラットフォームをめざし、これまでのCtoC事業にとどまらず、企業が個人にリユース商品を販売するBtoCにも対応。リユース業界でシェアが大きいBtoC取引を開始、新たなシャア拡大を目指す。また、新しく「海外輸入」「リユース」「産地直送・こだわり商品」「」ブランド公式(アウトレット・SALE)」のカテゴリが加わる。
これに併せて同日、「楽天ラクマ」のロゴとアプリアイコンのデザインを刷新し、公表した。ロゴはローマ字表記にして赤から青へ変更、アイコンはトリコロール部分をシャープなモチーフに。さらなる未来感と広がりがあるイメージを表現したという。
(上)ラクマ新ロゴ、(下)ラクマ新アプリアイコン
大手のリユース事業者や並行輸入事業者が出店
『ラクマ公式ショップ』には、実店舗の運営などで実績のある大手のリユース事業者や並行輸入事業者が出店する。「リユース」は古着、中古ブランド品、中古スマートフォン・タブレット端末などを取り扱う事象者、「海外輸入」は海外からの買い付け商品を取り扱う国内の事業者が出店し、サービスをスタートした。
同日行われた記者会見では、リユース事業を展開する(株)ティンパンアレイ、(株)デファクトスタンダード、バリュエンスジャパン(株)の出店者3社が参加し、トークセッションを実施。リユース業界の変化としては、3社ともにコロナ禍での巣ごもり需要でリユースアイテムのWEB購入が伸びていた。
リユース事業者は新たな顧客開拓が可能に
オープン前に実施したテスト販売では、各社が成果を上げていた。ティンパンアレイの桜庭氏は「(テスト販売で購入した人は)9割以上が弊社サービスを利用したことがない人だった。若い層が利用し、狙いどおりの結果が得られた」と話した。
デファクトスタンダードの植松氏は、「Z世代と言われている若い方はカジュアルなブランドを購入することを想定していたが、実際はハイブランドも買っていた。想定とは異なる実際の姿も確認できた」と語り、テスト販売が若年層のニーズ把握にも役立っていた。
「リユース」は、5日時点で130社以上、「海外輸入」は40社以上の企業が出店。年内半ばには、「ブランド公式(アウトレット・SALE)」の提供開始も予定している。事業者による出品商品ページには「公式マーク」が表示され、個人の出品者と事業者を見分けることができる。
アパレルブランドと連携したブランド公式のアウトレットやセールも
『産直・こだわり食品』では、食品ジャンルの生産者や加工業者、卸業者の事業者が出店することで、農産物や水産物などに特化した商品を販売。さらなる取り引きの活性化を図るため、出品者向けの機能拡充を予定しているという。さらに、年内半ばには、アパレルブランドと連携したブランド公式のアウトレットやセール品の取り扱いも開始する予定でいる。
『ラクマ公式ショップ(リユース/海外輸入)』と『産直・こだわり食品』は、アプリのトップページで公開された各サービスのバナー、タブから各特集ページへアクセスできる。出品された商品は各サービスの特集ページのほか、「楽天ラクマ」内で商品を検索すると、個人が出品した商品と同様に検索結果ページに表示される。
出店する事業者は、個人の出品機能と異なり、在庫連携のAPIシステムなどの機能が利用できる。出店には楽天の厳正な審査を設けており、合格した事業者のみが利用できる。
「楽天ラクマ」はサービス開始から今年で10年。「不用になったものを次に必要とする人へつなぐ」をコンセプトに、CtoCフリマアプリとしてサービスを提供。楽天IDの連携に加えて「楽天ポイント」の利用や、売上金をオンライン電子マネー「楽天キャッシュ」にチャージできることを強みに、幅広い年齢層の利用が定着している。
今後は、さらに大きな循環の輪を生み出し、フリマアプリの枠を超えた新しいECプラットフォームに生まれ変わることをめざす。楽天は、「楽天ラクマ」を通じて、循環型社会への貢献をめざした二次流通や応援消費などによる「サーキュレーション市場」の創造と発展を牽引していきたいとしている。
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