住宅に移動式ドローンポートとドローン配送システムを設置

同社は、AI搭載型ドローンをはじめ、各種ソリューションビジネスを展開するドローン・AI事業などを手がけ、テクノロジーを活用したプロダクトを開発している。今回は、将来的に荷物の配達状況可視化システムへの連動を想定して、移動式のドローンポートとそれに対応したドローン配送システムを住宅に備えた。

居住者は専用アプリを使ってドローンポートを屋外に移動させ、ドローンは運航管理システム「コスモス」による飛行管理のもと、ポートへの離発着や荷降ろし、配送拠点への帰還を行う。
コスモスは、オペレーターと機体の登録や認証、一元管理、気象情報との連携、飛行状況のリアルタイム通信、危機管理のための遠隔操作といった機能を持つ。IoTとコスモスの組み合わせで、アプリ連携、自律飛行、ワイヤレス給電ができる。

高齢者や介護中・育児中などの外出が困難な人の荷物受取に対応

この仕組みにより、高齢者や体の不自由な方の外出回数低減や、介護中・育児中など外出が困難な際の日用品や医薬品の注文配送ニーズに対応。受取日時に在宅する必要がないことで、居住者の自由な時間の使い方の創出にもつながる。またコスモスを使うことで、複数台・複数案件の同時オペレーションが可能となり、多様なユースケースに対応できる。

同社は、配送会社と連携して、配送の代替手段としてドローンを使うことにより、再配達の負担軽減やCO2排出低減といった持続可能な物流手段としても貢献でき、物流のラストワンマイルという課題解決の一つになると考えている。今後は「有人地帯の目視外飛行」を想定した、ドローンによるインフラ構築をめざす。