2021.04.06 通販会社
アダストリア期末決算、コロナ禍で純損失6億9300万円…ECは23%増
(株)アダストリアが5日発表した2021年2月期(20年3月~21年2月)連結決算は、売上高が前期比17.3%減の1838億7000万円、営業利益が同94.0%減の7億6600万円、純損失は6億9300万円(前年同期は63億600万円の純利益)となった。
自社EC「ドットエスティ」は好調
国内売上高は、コロナ禍に伴う外出自粛の動きなどで来店客数が大幅に減少。第3四半期は持ち直したが、11月下旬からは感染再拡大の懸念が高まり、さらに年明けには緊急事態宣言の2度目の発令で、来店客数が再度減少に転じた。2月下旬には回復の兆しが見えてきたものの、個人消費の動向は期を通して不透明な状況が続いた。
一方、国内WEB事業は、外出自粛の動きに対応して自社EC「ドットエスティ」への集客の取組みを強化。EC専業ブランドを運営する子会社BUZZWIT社が堅調を維持した結果、前期比23.4%増の538億円と成長した。
特にドットエスティの伸びが貢献。国内売上高に占めるEC比率は30.6%、うち15.9%が自社ECによる売上となった。ドットエスティ会員数は約1170万人となり、前期末比140万人増と、引き続き増加を続けている。
海外は中国が増収
海外売上高は、コロナ禍の影響により香港、韓国、米国は減収となったが、影響の少なかった台湾と、コアンド上海旗艦店が堅調な中国は増収となった。
また、店舗展開については、89店舗の出店(うち海外8店舗)、81店舗の退店(うち海外17店舗)の結果、今期末における同社グループの店舗数は、1400店舗(うち海外68店舗)となった。
収益面では、「適時・適価・適量」の商品提供による値引き販売の抑制を推し進めたものの、2度の緊急事態宣言下における在庫消化促進の影響により、売上総利益率は54.5%(前期比1.0ポイント減)となった。
次期業績は黒字転換と予測
22年2月期の通期業績は、売上高が前期比19.1%増の2190億円、営業利益が同747.7%増の65億円、純利益は38億円(前期は6億9300万円の純損失)を見込んだ。上期はコロナ禍の影響が残り、引き続き既存店が前々年を下回る想定し、コロナ禍前水準への本格回復は下期以降を見込んでいる。
中でも、全社の設備投資は前期比40%増なる129億円を予定。大人世代へ向けたブランドの育成や、雑貨比率の高いライフスタイル提案型ブランドの拡充を進め、新たな顧客層を開拓と、商品カテゴリーの拡大や商品力の一層の強化に取り組むとした。
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